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ゴールドマンが「1MDB」問題でマレーシアと最終合意=BBG

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 米国の金融大手ゴールドマン・サックスとマレーシア政府が、政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)をめぐる資金不正流用の問題に関し、39億ドル(約4100億円)の支払いで決着させる合意書に署名したと、ブルームバーグが19日に伝えている。

 事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたものとされたが、マレーシア財務省の担当者から現時点でコメントを得られていないという。18日に合意が正式なものになり、その10日以内にゴールドマンは現金25億ドルをマレーシアに支払う必要があると、情報の非公開を理由に関係者が匿名で語ったとされる。

 1MDBはナジブ首相在任時の2009年、石油の生産で得た資金の運用目的で設立されていた運用公社を、外国資本を直接呼び込む受け皿に改組したソブリンファンド。首都クアラルンプールを金融センターへ再開発するという目的でアラブ首長国連邦(UAE)やカタールなど海外オイルマネーを引き入れたものの、再開発は進展しなかった。投資先は発電所や電力インフラ投資、社債投資などに多様化。この過程でナジブ首相の義理の息子の友人ジョー・ロー氏(行方不明)やゲンティン・グループの関与もあってか、マネーロンダリング工場の素地ができ、多くの脱線劇を生んだ。

 事件の表面化は2015年7月で米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙がスクープし、1MDBからナジブ氏の私的口座への7億ドルの資金が移動しているという疑惑が報じられた。ナジブ首相は強権発動で捜査を止めようとするが、周辺の芋づる的な逮捕劇を止めることはできず、国際機関からの捜査着手から、同社の資金調達を指南したゴールドマンまで巻き込む一大金融スキャンダルへと発展していた。

 この問題が重しとなってマレーシアへの海外からの投資は一時低調だったが、政権が代わり、今では上向いている。重大な政治不安に至ることもなく、1MDB事件の解決はマレーシアへ海外から投資を呼び込むにあたってプラスの面は大きい。マレーシアリンギット円は今週以降、25円を挟んでもみ合いとなっているが、新型コロナウイルスの感染拡大封じ込めや経済悪化の歯止めができていることもあり、今年1月の高値27円台を回復する可能性もありそうだ。

MYRJPY 25.1578

MINKABU PRESS

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執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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