アジア株 上海株は後場2%安、米中対立激化を懸念 豪州では金鉱株が急落、NY金が3週間ぶりに1900ドル割れる
アジア株 上海株は後場2%安、米中対立激化を懸念 豪州では金鉱株が急落、NY金が3週間ぶりに1900ドル割れる
東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 24792.91(-97.77 -0.39%)
中国上海総合指数 3267.93(-72.94 -2.16%)
台湾加権指数 12686.33(-93.86 -0.73%)
韓国総合株価指数 2413.76(-4.91 -0.20%)
豪ASX200指数 6106.50(-32.15 -0.52%)
NZSX浮動株50トータルリターン 11476.05(-169.26 -1.45%)
アジア株は総じて下落。
上海株は後場一段安、米中対立激化が懸念されている。ベンチャー企業株で構成される中国創業板指数(チャイネクスト)は4.1%安。
先日、中国政府に批判的な香港メディア壱伝媒(ネクストデジタル)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏と、香港民主派団体の香港衆志(デモシスト)の創設メンバーの周庭(アグネス・チョウ)氏が国家安全維持法に違反した容疑で逮捕された。これを受け、ポンペオ米国務長官は「中国共産党は香港の自由を骨抜きにしている。人権侵害だ」と中国を強く非難している。なお、黎智英(ジミー・ライ)氏と周庭(アグネス・チョウ)氏はきのう深夜に保釈された。
また、一部報道によると、中国の習近平指導部は、中国版LINEと呼ばれるテンセントの微信(ウィーチャット)を使った国民の統制を強化しているもよう。中国共産党に不都合な投稿をすればアカウントが閉鎖されるほか、中国当局による拘束などの制裁が科せられる。
豪州市場では金鉱株が急落。NY金価格が時間外で大幅下落していることが嫌気されている。NY金価格は一時3%超下げ、約3週間ぶりに1オンス=1900ドル台を割り込んだ。金鉱会社のリゾリュート・マイニングは7.4%安、セントバーバラとエボリューション・マイニングが7.3%安、サラセン・ミネラル・ホールディングスが6.7%安、ゴールド・ロード・リソーシズは5.7%安、レジス・リソーシズは5.4%安。
NZ株は6週間ぶりの安値をつけている。観光サービス会社のツーリズム・ホールディングスやアウトドア用品販売のカトマンズ・ホールディングス、ニュージーランド航空など旅行関連や消費者サービス関連が大幅安。
NZでは11日、102日ぶりに新型コロナウイルス感染者が確認された。感染が確認されたのは最大都市であるオークランドに住む一家4人で感染径路は不明。これを受け、3日間のロックダウンが導入されたが、一部では、感染源が早く見つかる可能性はとても低く、ロックダウンは少なくとも1週間は続くとの見方がある。また、オークランド以外で既に感染が広まってる可能性があるとの声も。

執筆者 : MINKABU PRESS
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