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ユーロドル、徐々に上値追いに慎重さも 一方、下値では押し目買い推奨の声も=NY為替

為替 

 ユーロドルはNY時間に朝方に1.1740ドル近辺まで下落していたものの、NY時間に入ってドル買い戻しが一服したことから、1.17ドル台後半まで戻していた。しかし、1.18ドルを回復することなく、再び1.17ドル台半ばに値を落としている。

 過熱感も見られているほか、先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告でも買い越しが続いており、ユーロドルのロングも相当積み上がって来ている。夏休みシーズンで市場参加者も少なくなる中、上値追いにも慎重になって来ているようだ。ただ、ドル安はもうしばらく続くとの見方は多く、下値では押し目買いも相当程度観測されており、1.17ドルちょうど付近での買い圧力はかなり強いと見られているようだ。

 ユーロドルの上昇は圧倒的にドル安の流れが要因だが、このところのドイツの指標に明るさが見られていることもフォローとなっているとの声も聞かれる。先週発表のドイツの輸出と鉱工業生産のデータはいずれも増加し、V字回復を裏付けている。封鎖解除に伴い、7-9月期にはドイツ経済がテクニカル的に力強い回復を遂げることが示されているという。4-6月期のGDP確報値が上方修正される可能性もあるとの指摘も聞かれる。

 ただ、初期段階ではV字回復が見込まれるものの、2回目の封鎖リスクや失業者が継続的増加、そして、パンデミックによる経済の構造的変化を考慮すると、V字回復が長期に渡って続く公算は小さいという。

EUR/USD 1.1756 EUR/JPY 124.45 EUR/GBP 0.8988

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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