米GDP速報値の発表控えて、ドル買い方向に調整=ロンドン為替概況
米GDP速報値の発表控えて、ドル買い方向に調整=ロンドン為替概況
30日のロンドン市場は、ドル買いの動き。このあとのNY市場で発表される米第2四半期GDP速報値を控えて調整の動きが入っている。前日に米FOMCを通過たあと、一段のドル安の動きが一服した面も。ロンドン時間には欧州株や米株先物が下落しており、調整色が強い。ただ、7月に入ってからのドル安の大枠からは、はずれていない。米GDPや新規失業保険申請件数の結果を見極めたいとのムードだ。ドル円は序盤に105.29レベルまで反発したあとは105円付近での揉み合いに。ユーロドルは1.17台後半から1.1730近辺まで下落したあと、値動き一服。ユーロ円は123.85近辺まで買われたあとは売りに押されて123.35近辺まで安値を広げている。原油安などリスク警戒感もみられるなかで、豪ドルも軟調。対ドル0.71台前半、対円75円割れまで一時下落した。そのなかではポンドは堅調。ポンドドルは1.2950割れまで下落したあと、再び1.30台乗せ。ポンド円は136円手前まで下落したあと136.80台へと高値を伸ばした。対ユーロでのポンド買いが目立っている。
ドル円は105円台前半での取引。東京市場での105円付近の揉み合いを上放れて一時105.29レベルに高値を伸ばした。しかし、買いは続かず105.00-10レベルに落ち着き、このあとの米GDP速報値や新規失業保険申請件数の結果待ちとなっている。欧州株や米株先物が下落しているがリスク警戒のドル買いの動きは限定的。
ユーロドルは1.17台半ばでの取引。前日米FOMCを通過したあとはじり安の流れとなっている。ロンドン序盤には1.1731レベルまで安値を広げた。その後は下げも一服している。ユーロ円は朝方に123.86レベルまで買われたが、上昇はここまで。その後は欧州株や米株先物の下落とともに下げに転じると、安値を123.34レベルに広げた。 ユーロにとってはこの日発表された第2四半期のドイツGDP速報値の落ち込みが重石となった面があったようだ。前期比は事前予想-9.0%に対して-10.1%と大幅に落ち込んだ。
ポンドドルは1.30台前半での取引。序盤にはドル安調整の動きで下押しされ、安値を1.2945レベルまで広げた。その後は上昇に転じると1.30台を回復、高値を1.3019レベルまで伸ばした。ポンド円も振幅。序盤の下げは136.07レベルまで。上昇に転じてからは倍返しの動きで一気に136.90近辺まで高値を伸ばした。継続的にユーロ売り・ポンド買いのフローが入っており、ポンド相場の下支えとなっていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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