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シンガポール政府 内閣改造は小幅にとどまる、コロナとデング熱で「経験豊富な閣僚が必要」

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 シンガポールのリー・シェンロン首相は25日、内閣改造を行うと発表した。10日に行われた総選挙では、1965年の独立以来政権を握る与党・人民行動党(PAP)は83議席の獲得で勝利したが、主要野党の労働者党(WP)は10議席と、前回15年の6議席から上積みし、党勢を拡大していた。

 総選挙では「一党支配」が盤石でないことを印象づけたとメディアなどで総括されているが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大半の主要閣僚は続投が決まった。リー首相は25日の記者会見で「危機の際は平時よりも経験豊富な閣僚が必要だ」と改造を小幅にとどめた理由を説明した。

 シンガポールにおける新型コロナウイルスの感染拡大は、他のアジアの国に比べると一定程度抑えられているもよう。ローレンス・ウォン国家開発相は24日、8月半ばにも新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に減少するとの見通しを明らかにした。集団感染が起きた外国人単純労働者のドミトリー(居住施設)入居者のほぼ全員が、8月初旬には検査を終える見込みであるため。シンガポールでは、ドミトリーで集団生活を送る単純労働者向けの就労ビザ(ワークパーミット=WP)保有者を中心に集団感染が発生。4月以降、日々の新規感染者のほとんどをWP保有者が占めてきた。

 しかし、ここにきて、熱帯感染症のデング熱も大流行しており、感染症の「二重苦」に見舞われている。国家環境庁では「今年のデング熱感染者数は2013年に記録した過去最多(2万2170人)を上回るだろう」と警告した。死者は過去最多の25人を超える勢い。気温が高めでウイルスを媒介する蚊が繁殖しやすかったほか、新型コロナもデング熱まん延を助長したとみられている。

 シンガポールドル円は6月5日に78.84円の直近高値をつけた後は、76円台前半~77円台半ばのレンジ内で推移。このところはそのレンジの下限に位置していたが、ドル円の下落も相まって、その下限を足もとでは下抜けてきた。27日には76.23円レベルまで下落。このまま下落が続き、76円割れとなるかが目先の注目点となる。

SGDJPY 76.43

MINKABU PRESS

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執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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