【本日の見通し】雇用統計をにらむ展開に
ドル安円安ユーロ高の流れが継続。ドル円は109円台前半でのしっかりとした動きが続いている。
ユーロはECB理事会でPEPP(パンデミック緊急供給プログラム)を従来の7500億ユーロ規模・年末までから、1兆3500億ユーロ、来年6月までに拡大・延長を決め、ユーロ買いを誘った。
ユーロドルは3月12日以来となる1.13台に乗せる展開。大台に乗せた後も上昇が続き、一時1.1360台まで。ドル円が109円台まで載せる中、ユーロ円の上昇はより激しく、121円台から、124円近くまで上値を伸ばす展開に。
こうした流れは今日も基本的には継続か。この後の雇用統計をにらみ、高値警戒感から少し調整が入る局面が見られる可能性も、地合いはドル安円安ユーロ高。
ドル円は109円台維持での推移が続くと、雇用統計の結果次第で110円台回復への期待感が広がる。
米国雇用統計は800万人減が見込まれている。前回の2000万人を超える雇用減に続いての大幅な雇用減だけにさすがに警戒感も、ある程度は織り込み済み。また、ADP雇用統計は予想よりも減少幅がかなり小さいものにとどまっており、雇用統計も同様に減少幅が小さくなるようだと、ドル買いに勢いが出る可能性も。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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