ポンドドルもショートカバー強まる ただ、引き続きネガティブな見方が多い=NY為替
ポンドドルもショートカバーが強まっており、1.2360ドル付近まで一時上昇する場面も見られた。きょうは安値から150ポイント超の急上昇。マイナス金利の思惑やEUとの貿易交渉を巡ってポンドは上値の重い展開が見られ、ショートポジションが積み上がっていたが、短期筋がポジション調整を一旦活発に出ているようだ。
ただ、市場からは引き続きネガティブな見方が多い。EU離脱を受けた新たな貿易協定の交渉が難航しており、離脱後の移行期間を年末以降まで延長するかどうかを決める期限が来月末に迫る中、夏場にかけてポンドは下落圧力が強まるとの見ているようだ。ジョンソン政権は交渉にあまり進展がないと認める一方、移行期間の延長はしないと繰り返し述べている。
一方、マイナス金利については見方が様々で、ベイリー英中銀総裁も否定はしていないものの、実際に導入となれば、経済がさらに実質的に悪化しなければならず、現状では、それは起こりそうにないとの指摘も出ている。4-6月期の英GDPはかなりのマイナス成長が見込まれているが、それをどう見るか次第のところもありそうだ。
GBP/USD 1.2337 GBP/JPY 132.69 EUR/GBP 0.8903
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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