ユーロしっかりも、1.10は重い。ドル円107円台レンジ

見通し 

ユーロしっかりも、1.10は重い。ドル円107円台レンジ

英CPI弱く一時売りが出る

【東京市場】朝に108円トライも付けきれず

 ドル円は昨日NY市場で108円台を付けた流れもあり、朝からしっかりの展開。ゴトウビがらみのドル買い円売りもあり、朝方107円98銭まで付ける動きが見られた。もっとも昨日NY市場で108円台の買いに慎重な姿勢が見られたこともあり、108円手前で上値進行が抑えられると、その後は107円台後半でのもみ合いが午後まで続いた。
 2011年以来の臨時会合が22日に開催されることが決まった日銀金融政策決定会合での緩和期待などが支えも、対中小企業向け融資などの対応であり、インパクトに欠ける面も。
 NY市場では調整売りが目立った株式市場が東京市場では堅調な動きを見せたことなどもドル買い円売りに寄与。

 午前中は資源国通貨買いの動きも目立った。昨日のNY市場で原油先物がしっかりとした動きを見せたことなどが資源国通貨全体の買いを誘った面も。もっとも米中対立の激化懸念などが重石となり、各通貨とも昼前からはもみ合いに転じている。

【ロンドン市場】英CPIはやや弱め

 英CPIはやや弱めに出る展開。
ポンド売りの動きが見られ、ポンドドルが1.22台後半から前半に落とすなどの動きに。
インフレターゲットの許容下限をしっかり下回ってきた。
雇用状況の弱さもあり、回復は難しいとみられ、マイナス金利への期待感も。

 ドル円はやや軟調で107円50銭台での推移。

【NY市場】ドル円は軟調地合い

 NY市場でドル円は一時107円30銭台、ユーロドルが1.10ちょうど近辺まで。
ドル安の流れが強まる展開とな多。
米中対立への警戒感などが継続も、オハイオ州での外出規制解除の動きなどを受けて
ドルひっ迫感の後退が指摘された。
ユーロが先週報じられた5000億ユーロ規模の復興基金創設への期待感から買われていることも背景に。

【本日の見通し】方向性を探る展開

 方向性を探る展開が続きそう。
ドル円は107円台でのレンジ取引を中心に。
上方向の期待が残るも、ユーロドルでのユーロ買いドル売りの動きが
ドル全般の重石となっていることもあり、108円台での買いに慎重。

 ユーロは1.10近辺の売りに頭を押さえらえたが
しっかり超えてくるともう一段の上昇も、
下がると買いが出る流れでユーロ高継続期待がかなり強い。

 今日はトルコと南アで政策金利が発表される。
共に追加緩和見込み。
ただ、トルコは実質金利がかなりマイナスとなっているだけに、ここからの利下げは
リラ売りの動きを強める可能性も。

 南アも、資金流出の可能性を意識すると
市場の期待する0.50%の利下げは売り材料となるか。

【本日の戦略】押し目買い

 期待は上方向107円台前半での買い下がりを意識。
106円台にしっかり落とすといったんストップという印象。
デイトレはもう少し早めの回転。107円台半ばを挟んで回からの回転狙いが基本路線で
流れを見てレンジを調整。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《5/20 水曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.71  1.0923  117.67
高値  107.98  1.0999  118.20
安値  107.34  1.0919  117.59
終値  107.53  1.0980  118.07
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/20 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20595.15 +161.70
DOW   24575.90 +369.04
S&P    2971.61 +48.67
Nasdaq  9375.78 +190.67
FTSE   6067.16 +64.93
DAX   11223.71 +148.42
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/20 水曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=33.49(+1.53 +4.79%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1752.10(+6.50 +0.37%)
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《5/20 水曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
機械受注(3月)08:50
結果 -0.4%
予想 -6.7% 前回 2.3%(前月比)
結果 -0.7%
予想 -8.6% 前回 -2.4%(前年比)

【豪州】
小売売上高・暫定値(4月)10:30
結果 -17.9%
予想 N/A 前回 8.5%

【中国】
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート) 10:30
1年プライムレート
結果 3.85% 
予想 3.85% 前回 3.85%

5年プライムレート
結果 4.65% 
予想 4.65% 前回 4.65%

【英国】
消費者物価指数(4月)15:00
結果 -0.2%
予想 -0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 0.8%
予想 0.9% 前回 1.5%(前年比)
結果 1.4%
予想 1.4% 前回 1.6%(コア・前年比)

生産者物価指数(4月)15:00
結果 -5.1%
予想 -4.3% 前回 -3.8%(-3.6%から修正)(仕入・前月比)
結果 -9.8%
予想 -8.8% 前回 -3.1%(-2.9%から修正)(仕入・前年比)
結果 -0.7%
予想 -0.5% 前回 -0.2%(出荷・前月比)
結果 -0.7%
予想 -0.5% 前回 0.3%(出荷・前年比)
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.3%(出荷・コア・前月比)
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.9%(出荷・コア・前年比)

小売物価指数(4月)15:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 2.6%(前年比)
結果 1.6%
予想 1.8% 前回 2.7%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(3月)17:00
結果 274億ユーロ
予想 N/A 前回 378億ユーロ(402億ユーロから修正)(季調済)

ユーロ圏消費者物価指数・確報値(4月)17:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.7%(前年比)
予想 0.9% 前回 0.9%(コア・前年比)

消費者信頼感指数(速報値)(5月)23:00
結果 -18.8
予想 -23.7 前回 -22.0(-22.7から修正)

【南アフリカ】
小売売上高(2月)20:00
結果 2.0%
予想 1.1% 前回 1.3%(1.2%から修正)(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(05/09 – 05/15)20:00
結果 -2.6%
予想 N/A 前回 0.3%(前週比)

米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -498.2万(5億2649万)
ガソリン +283万(2億5572万)
留出油  +383.1万(1億5883万)
(クッシング地区)
原油 -558.7万(5686万)
*()は在庫総量

【カナダ】
消費者物価指数(4月)21:30
結果 -0.7%
予想 -0.6% 前回 -0.6%(前月比)
結果 -0.2%
予想 -0.1% 前回 0.9%(前年比)

卸売売上高(3月)21:30
結果 -2.2%
予想 -4.8% 前回 0.7%(前月比)
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《5/20 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
ブラジルの人々が米国に入国して米国民が感染する事態は避けたい。
ブラジルからの渡航禁止を検討している。

*クドローNEC委員長
景気回復に伴い、米失業率は年内に9%を下回る可能性がある。
中国は新型コロナウイルスに関して多くの過ちを犯したが、
大統領は通商協議の第一弾合意について、破棄するとは言っていない。

*米財務省
イラン民営航空会社と取引を行っているとして、中国企業1社を追加で制裁対象として指定。
米国内の資産凍結、米国人との取引原則禁止。

*大統領選 NY州民主党予備選挙、6月23日に予定通り実施。

*FOMC議事録
中期的に異例の不確実性や相当程度のリスクがある。
FRBは金利政策の意図を明確にした。
一部からフォワードガイダンスの方が明確な可能性との指摘。
結果ベースまたは日付ベースのフォワードガイダンスを検討。
債券購入により明確な説明が必要になる可能性。
更なるウイルス感染の可能性。
感染第2波による経済的リスクを把握。

*トランプ大統領
中国の無能さが世界中で大量殺りくを引き起こした。
キャンプデービッドでのG7サミットの再スケジュールを検討。

*カプラン・ダラス連銀総裁
経済は消費者の信頼感が回復するまでは強くならない。
公衆衛生の信頼感を金で刺激することはできない。
失業率は20%付近でピーク。
追加の財政支援が必要。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
インフレはしばらく弱い。原油安が圧迫する。
失業率は悪化するだろう。
ピークはウイルス感染次第。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
FRBや財政の規模は先行きに吉兆。
ウイルス感染は4月がピークだったように見える。
ウイルス感染への対応は適切な規模だった。
第4四半期には成長に近づく可能性。
しばらくは金利はゼロ付近が予想される。
2021年が素晴らしい年にならない理由は見当らない。
閉鎖が長すぎれば、銀行へのリスクは高まる。

*カプラン・ダラス連銀総裁
メインストリーム融資プログラムの設定は良いと見る。
第3、第4四半期の回復は底堅いと見る。
健康に懸念がある間は回復は限定的。
油田の閉鎖はピークにあるかもしれない。

【英国】
*スナク英財務相
英国がこれまで目にしたことがないような深刻なリセッションに直面する公算が大きい。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために行ったロックダウンにより、英経済は大きな影響を受けた。
速やかな回復があるかどうかは明らかではない。
英政府は前例のない措置を取らざるを得なかったが、すべての雇用と企業を守ることはできない。
英国の失業率は二けたに届きつつある。
財政赤字については歴史的な基準で見ても大きい。

*ベスリー英中銀総裁
(マイナス金利について)
英中銀は何事も排除しない。
英中銀はマイナス金利を否定しない。
自身の立ち位置は若干変化した。
評価はまちまち。

【NZ】
*オアNZ中銀総裁
金利を低く、フラットに維持することが戦略。
現時点では、マイナス金利を導入したくはない。
しかし、後に導入する準備は出来ている。
マイナス金利は依然としてRBNZの持つオプションの一つ。
市中金利はさらに下落する。

【その他】
*ブラジル・サンパウロ市
6月11日と11月20日の祝日を前倒し、今月22日を任意の休日として今月20日から5連休を設定。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
通関ベース貿易収支(4月)8:50
予想 -5031億円 前回 54億円(49億円から修正)
予想 -7193億円 前回 -1900億円(季調済)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(5月)16:30
予想 39.4 前回 34.5

ドイツ非製造業PMI・速報値(5月)16:30
予想 26.0 前回 16.2

ユーロ圏製造業PMI・速報値(5月)17:00
予想 38.0 前回 33.4

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(5月)17:00
予想 25.0 前回 12.0

【英国】
CIPS製造業PMI・速報値(5月)17:30
予想 37.2 前回 32.6

CIPS非製造業PMI・速報値(5月)17:30
予想 24.0 前回 13.4

【香港】
消費者物価指数(4月)17:30
予想 1.8% 前回 2.3%(前年比)

【トルコ】
トルコ中銀政策金利 20:00
予想 8.25% 現行 8.75%

【米国】
新規失業保険申請件数(16日までの週)21:30
予想 240.0万件 前回 298.1万件

フィラデルフィア連銀景況指数(5月)21:30
予想 -40.0 前回 -56.6

景気先行指数(4月)23:00
予想 -5.4% 前回 -6.7%(前月比)

中古住宅販売件数(4月)23:00
予想 422万件 前回 527万件

【南アフリカ】
南アフリカ中銀政策金利 時刻未定
予想 3.75% 現行 4.25%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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