ポンド、英財政への懸念は根強い=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは下げ渋る動きが見られており、1.2280ドル付近まで下げ渋っている。ただ、きょうの為替市場はリスク回避のドル買いが優勢となる中、ポンドドルは1.22ドル割れを試す場面も見られていた。21日線が1.2265ドル付近に来ているが、いまのところ、その水準は維持されている。
ウイルス感染の景気対策として、英政府も大型の財政支出を計画しているが、エコノミストからは、米国が2000年代初頭に経験した国内の民間貯蓄不足が英国にも発生し、それが構造的なポンド安につながる可能性があるとの指摘も出ている。場合によっては、財政規律緩和による循環的な景気への好影響以上に、中期的にポンドを圧迫するリスクもあるという。
GBP/USD 1.2273 GBP/JPY 132.98 EUR/GBP 0.8817
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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