大幅反落、先週の大暴落後の安値に接近=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=28.70(-3.03 -9.55%)
 ニューヨーク原油の期近は大幅反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.11~3.03ドル安。その他の限月は3.04~2.33ドル安。 
 中国で発生した新型コロナウイルスが世界最大の石油消費国である米国で流行し、石油需要が一段と落ち込む見通し。米疾病対策センター(CDC)は感染者数が1678人から3536人に増加したと発表した。欧州も含めて世界経済が新型肺炎によって圧迫されていることから、感染拡大が収まった中国でも経済活動の正常化が遅れ、石油需要が抑制されると見られていることも圧迫要因。中国は米国に次ぐ石油の消費大国。主要国の中銀による協調的な金融緩和やドルの流動性供給、米戦略石油備蓄(SPR)の拡大は特に材料視されていない。
 時間外取引から4月限は下落。通常取引序盤にかけて28.10ドルまで一段安となった。その後は一時的に30ドルの大台に戻す場面があったが上値は重かった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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