ユーロドル、ドイツはマイナス成長回避も買い戻しも限定的=NY為替
きょうのユーロドルは下げが一服しているものの、買い戻しが強まる気配まではなく、1.08ドル台半ばで上値を止められている。本日は1.0825ドル近辺まで下落していたが、2017年以来の安値水準に下落。さすがに過熱感は否めず、RSIは23.6まで低下しており、2018年5月以来の低水準となっている。いつ買い戻されてもおかしくはない状況だが、その気配はいまのところは見られていない。
きょうは注目されていた10-12月期のドイツGDPの速報値が発表になっていた。前期比変わらずとなり、予想こそ下回ったものの、一部で警戒されていたマイナス成長は回避されている。ただ、速報段階でもあり、改定値でマイナス成長に陥るリスクは残る。ユーロドルも買い戻しの動きまでは見られなかった。
中国のコロナウイルス感染が収束の気配を見せない中、中国経済は大幅な減速が確実視される中、ユーロ圏経済への影響も懸念されている。そのような中、ユーロドルはテクニカル的なサポートらしいサポートもなく、このまま1.05ドルに向かうといった弱気な声も出ている。
EUR/USD 1.0842 EUR/JPY 119.02 EUR/GBP 0.8321
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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