反落、リビアの混乱を背景とした買いは持続せず=NY原油概況
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=58.38(-0.20 -0.34%)
ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.20ドル安。その他の限月は0.17ドル安~0.34ドル高。
内戦が続くリビアで、国土の大半を支配するハフタル司令官がパイプラインを閉鎖したことやイラクで反政府デモが続いていることが相場を押し上げる場面があったが、買いは続かなかった。リビアの減産分は他の産油国の増産で埋め合わせることが可能であるほか、イラクで生産障害は今のところ発生していない。中国・武漢を中心に広がっている新型コロナウイルスの拡散が危惧されていることは金融市場全体を圧迫し、リスク資産の一角である原油も売りに押された。
時間外取引で3月限は59.77ドルまで上昇したものの、プラス圏を維持できず、マイナス圏に沈んだ。連休明けの通常取引開始前には57.71ドルまで下落した。その後は一時的にプラス転換する場面はあったが、上値は重かった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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