ドル売り、ポンドドルの上昇が主導、ドル円は108円台半ばへ=ロンドン為替概況
ドル売り、ポンドドルの上昇が主導、ドル円は108円台半ばへ=ロンドン為替概況
31日のロンドン市場は、ドル売り圧力が継続している。特にポンドドルの上昇が目立っており、1.31近辺から1.3170台へと一本調子で上昇している。これに比べるとユーロドルは1.12ちょうど付近から1.1220近辺までと小幅の上昇にとどまっている。月末関連のフローでは、ドル売りのほかに、ユーロ売り・ポンド買いも入っているようだ。ドル円は東京不在のアジア市場で108.90近辺から108.60台まで下落していたが、ロンドン市場では108.50付近へと一段安になっている。欧州株が小安いことでクロス円はやや上値が重いが、ポンド円は例外で142.50近辺から一時143円台乗せまで反発した。大晦日で、独フランクフルト市場が休場となっており、積極的な取引は手控えられている。
ドル円は108円台半ばでの取引。東京不在のアジア市場で108.90近辺から108.60台まで下落していたが、ロンドン市場では108.50付近へと一段安になっている。中国外務省は、副首相訪米の報道にコメントせず、と報じられたが特段の反応はみられず。欧州株が小安く始まったが、仏CAC指数が下げを戻すなどまちまち。
ユーロドルは1.12台前半での取引。アジア市場で1.1198レベルの安値を付けた後は、底堅く推移している。ロンドン市場では1.12台乗せ水準から1.1220台までの小幅上昇。ユーロ円はドル円の売り圧力が重石となり、121.70-80レベルと本日の安値水準で揉み合っている。対ポンドでのユーロ売りも上値を抑えているようだ。
ポンドドルは1.31台後半での取引。ロンドン朝方の1.3106レベルを安値にほぼ一本調子での上昇となっている。足元では高値を1.3185レベルに伸ばしている。ポンド円はアジア市場でのじり安の動きから反転上昇。142.44レベルを安値に143.05近辺へと上昇している。月末、年末などが重なる状況でポンド買いのフローがきょうのロンドン市場では目立っている。
MINKABU PRESS 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。