ドル円は108円台半ばでの方向感のない値動き続く 次のアクション待ち=NY為替
NY時間に入ってドル円はやや振幅はあるものの、108円台半ばでの方向感のない値動きが続いている。この日のドル円のレンジは、いまのところ28銭程度に収まっている。きょうの市場は手掛かり材料難といった雰囲気で、米株式市場も小幅な値動きに終始しており、ドル円も呼応している。
先週は109.10円付近に来ている200日線を回復できずに伸び悩んでおり、次第に上値が重くなりつつある雰囲気も出ているが、基本的にはリバウンド相場に変化はないであろう。
更なる上値追いには新たな材料が欲しいといったところで 英EU離脱の動向はもちろんのこと、米中貿易協議も12月分の関税についてはなお、不透明な部分が多い。こちらは11月のAPECでの米中首脳会談に向けた動き次第といったところではある。
来週のFOMCに向けた動きも活発化してくる可能性もある。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、利下げ確率を90%台まで高めており、ほぼ確実視されている状況。ただ、市場はそれをだいぶ織り込んでおり、次の12月FOMCを探りたい状況のようだ。
いずれにしろ、ドル円は次のアクション待ちといった雰囲気が強まっている。
USD/JPY 108.56
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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