今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜から明朝の注目材料は
東京市場のドル/円は、米中貿易戦争を巡る楽観的な見方がやや後退する中、一時108.20円台に小緩むなど上値の重い展開でした。もっとも、日本株の堅調推移が支えとなり下げ幅は限定的となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
10/15(火)
16:00 トルコ7月失業率
17:25☆ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
17:30☆カーニーBOE総裁議会証言
17:30 英9月雇用統計
17:30 英6-8月失業率(ILO方式)
17:30 英6-8月週平均賃金
18:00☆独10月ZEW景況感指数
18:00 ユーロ圏10月ZEW景況感指数
21:30 ブリハ英MPC委員講演
22:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
25:45☆ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演
28:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
未定 IMF世界経済見通し
10/16(水)
6:45☆NZ7-9月期消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
米中通商協議は「第1段階の暫定合意」という玉虫色の決着でしたが、ひとまず停戦という事で市場の関心は、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitや日米の金融政策に移っていくのでしょう。Brexitについては今日も英国とEUの協定案を巡る協議が続けられる見込みで、当局者の不規則発言に要注意です。米金融政策については、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げを主張したブラード米セントルイス連銀総裁と、利下げに反対票を投じたジョージ米カンザスシティ連銀総裁の講演が予定されています。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。