反発、サウジの生産回復見通しを疑問視=NY原油概況
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=58.64(+0.55 +0.95%)
ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.55~0.58ドル高。その他の限月は0.55~0.91ドル高。
米WSJが攻撃を受けたサウジアラビアの石油施設について、復旧が長引くと報道していることが相場を押し上げた。関係筋によると、修理に数ヶ月が必要になるという。先週、米WSJはサウジがイラクからの原油輸入を検討していると伝えており、サウジの生産回復の遅れを懸念させた。サウジアラムコは月内には復旧する見通しであると繰り返し、米WSJの報道に反論しているものの、復旧見通しが疑問視されている。
ユーロ圏の製造業購買部担当景気指数(PMI)が一段と低下したことは世界的な景気減速懸念を強め、石油需要の一段の下振れを警戒させた。
時間外取引で11月限は59.39ドルまで上昇した後、57.37ドルまで下落。ただ、通常取引開始後は買いが再び優勢となり、プラス転換して引けた。
minkabu PRESS編集部

執筆者 : MINKABU PRESS
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