ユーロドルは一時1.10ドルを割り込む 欧州車への関税賦課の可能性も取り沙汰される=NY為替
ユーロドルはロンドン時間から一本調子の下げを続けており、一時1.10ドルを割り込む場面が見られた。先週のECB理事会を通過して、ユーロドルは1.11ドル台まで一時買い戻されていたが、突破することができずに上値の重い展開となっている。再び21日線の下に来ており、下げトレンドは継続しているようだ。
サウジの石油施設への攻撃による地政学リスクで、為替市場はドル買いの反応を強めており、ユーロドルを圧迫している模様。また、市場の一部からは米国による欧州車に対する関税賦課の可能性も取り沙汰されており、ユーロの上値を重くしているとの指摘も聞かれる。
先週、ECBは利下げを打ち出し、中銀預金を0.1%マイナス金利を深堀した。注目だった債券購入も月間200置くユーロペースで再開を決めたが、市場からは期待していたよりも物足りないとの意見も出ている。また、債券購入再開に対してドイツやフランス、オランダといった中核国が異議を表明しており更なる緩和も難しそうな情勢ではある。
EUR/USD 1.1002 EUR/JPY 118.86 EUR/GBP 0.8860
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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