有事のドル買いといった雰囲気か ドル円は108円付近に戻す=NY為替
ドル円はNY時間に入って買い戻しも見られており108円付近まで戻している。週末にサウジの石油施設が無人機で攻撃されたことで地政学リスクから週明けのドル円は107円台半ばまで下落して始まっていた。東京勢が連休の中、リスク回避の円高が強まっていたが、107.50円付近でサポートされ反転の動きとなっている。
今回の攻撃で原油は急伸しているものの、為替市場はドル買いの反応を強めている。トランプ大統領はきのう、米戦略石油備蓄(SPR)の放出を認可したと発表。
原油に関して米国は世界有数の産油国に変化しており従来とは違う。欧州や日本、中国などよりも耐久性が高くなっている面も有事のドル買いを誘発しているのかもしれない。
原油価格の上昇が続けば、インフレへの懸念からFRBが利下げを実施しづらくなることも想定される。
ドル円は108円台前半に来ている100日線に上値を一旦拒まれているが、その水準の突破を視野に入れた動きは続いている。本日の100日線は108.10円付近。
USD/JPY 107.95
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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