ユーロドルは下に往って来いの展開で21日線突破 維持できるか注目=NY為替
ユーロドルは買い戻しが優勢となっており1.1070ドル近辺まで上昇。本日1.1055ドル付近に来ている21日線がポイントとなっているようだが、その水準を再び上回る動きが見られている。
きょうのユーロドルはECB理事会を受けて下に往って来いの展開が見られている。ECBは本日の理事会で中銀預金のマイナス金利を0.1%深堀し、金利階層化も発表した。加えて月間200億ユーロの債券購入を11月から開始することを決め、更にガイダンスも修正し緩和姿勢を強調している。ガイダンスでは利上げ開始時期に関する文言を削除し、オープンエンドに変更している。
政策発表後にユーロは売りが強まり、ユーロドルは1.0930ドル付近まで100ポイント急落した。ストップを大量に巻き込んだ模様。しかし、急速な売りが一巡すると今度は急速に買い戻しが見られ、一時1.1080ドル付近まで上昇している。フランス、ドイツ、オランダ中銀総裁はQE再開に反対したようだ。
下に往って来いの展開だが、やはり、利下げ幅と債券購入の規模は見劣りする内容と受け止められているのかもしれない。政策発表後の下げでロングポジションもある程度整理されており、上値は軽くなっている可能性もありそうだ。
21日線を突破する動きが見られているが、21日線の上の水準を維持できるか注目される。
EUR/USD 1.1065 EUR/JPY 119.47 EUR/GBP 0.8956
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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