イタリア政局よりドイツ景気後退の懸念がユーロ圧迫との見方も 明日はPMI=NY為替
ユーロドルは1.11ドルちょうど付近での上下動が続いている。明日からのジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに市場の焦点が集まっており、23日金曜日にはパウエルFRB議長の講演も行われる。ユーロドルもその動向を見極めたい雰囲気もあるようだ。
前日はイタリアのコンテ首相が辞任し、イタリアの政局が再び不安定になって来ている。ただ、ドイツ債とイタリア債の利回り格差は比較的安定しており、市場の一部からはイタリアの政局よりもドイツの景気後退への懸念のほうが、目先のユーロを圧迫するとの見方も出ている。
明日はユーロ圏とドイツの8月のPMI速報値の発表が予定されている。予想では前回並みかそれより低い水準が見込まれている。景気後退の可能性を示唆する内容であれば、ユーロ安を加速させる可能性も警戒される。
ユーロドルは21日線が1.1140ドル付近に来ており、目先の上値レジスタンスとして意識される。下値は前日安値の1.1065ドル付近が意識。
EUR/USD 1.1100 EUR/JPY 118.19 EUR/GBP 0.9148
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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