ポンド、力強い雇用も反応は一時的で上値重い=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.20ドル台半ばでの推移となっている。ロンドン時間にはポンド売りが優勢になる場面が見られていたものの、その後は買い戻しも見られ、1.21ドル手前まで上昇する場面が見られた。
きょうはの英雇用統計が発表になっていたが、4-6月のILO失業率は上昇したものの、雇用者数は予想以上に増加し、賞与を除く週平均賃金は3.9%まで上昇していた。英EU離脱への不安感は強まっているものの英労働市場は力強さを維持しており、英中銀が追加緩和に躊躇している背景を示している。
ただ、市場はEU離脱を巡って、ジョンソン首相と議会の行方に焦点が集まっており、英雇用統計を受けたポンド買いは限定的となっているようだ。
明日は7月の英消費者物価指数(CPI)が発表される。コア指数で前年比1.8%が見込まれており、こちらはインフレの落ち着きを示しそうだ。
GBP/USD 1.2057 GBP/JPY 128.61 EUR/GBP 0.9268
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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