FOMC前にドル円の上昇も限定的か
FOMC前にドル円の上昇も限定的か
7月31日のFOMCに向けて先週は70%以上あった0.5%の大幅利下げの確率ですが、FRB高官の発言による修正が入り、現在は0.25%の利下げがほぼ確定する形となっており、ドル円は反発しています。また、ムシューシン米財務長官らが来週29日に貿易交渉のため中国を訪問するとの内容が伝わったこともドル円にとっては追い風となりました。しかし、本日から日米通商協議が事務レベルで始まるほか、利下げサイクルに突入しそうなFOMCを前に上値のテストにも限界があるとみています。
チャートを見ても日足一目均衡表の雲下限が108円のミドルから下方に向かっており、上値の重い展開が予測されます。
上値の目途は7月16日の高値108.37円、上抜けても7月12日の高値108.60円付近を想定している一方で下値は先週の木曜日に0.5%の利下げを過度に織り込んだ時につけた107.21円付近です。上下限ともにFOMCまでは押し目や、戻り目として考えておきたいです。
1998年よりディーリング業務に携わり、2009年からみんなのFXに在籍。ドル円や欧州通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通しているほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。認定テクニカルアナリスト