今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜の注目材料は
東京市場のドル/円は、107円台後半で小じっかりの展開でした。とはいえ昨日に引き続き様子見ムードが強く、値幅は15銭前後にとどまっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
7/5(金)
16:00 デコス・スペイン中銀総裁、講演
16:15 デギンドスECB副総裁、講演
21:30☆カナダ6月雇用者数
21:30☆カナダ6月失業率
21:30☆米6月非農業部門雇用者数
21:30☆米6月失業率
21:30☆米6月平均時給
23:00 カナダ6月Ivey購買部協会景気指数
※☆は特に注目の材料
今夜のメインイベントは米6月雇用統計です。主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数+16.0万人、失業率3.6%、平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.2%などとなっており、予想値には「米労働市場は引き続き堅調」との見方が反映されているようです。もっとも、市場は米7月利下げを100%織り込み済みである事を踏まえると、強すぎるのも考え物で、好結果のほうが市場は却って混乱してしまいそうです。株や債券が動揺しない程度の「ほどほど」に弱い結果のほうが市場の安定には望ましいのかもしれません。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。