ムニューシン発言でドル円は下げ一服 前日上値を拒んでいた107.50円水準を回復=NY為替
ドル円は107.65円近辺での推移。ロンドン時間に今週の大阪G20での米中首脳会談に関するムニューシン米財務長官の発言を受け、株式市場の買いと伴にドル円も買い戻しが優勢となっている。107.75円近辺まで買い戻される場面も見られた。
ムニューシン長官は米CNBCでのインタビューで、「中国との協議は90%進展しており、合意が完了することを期待している」と述べていた。
しかし、その後にトランプ大統領がFOXビジネスでのインタビューで、「今週29日に大阪G20で予定されている中国の習主席との会談で、協議に進展がなければ、中国からの輸入品3000億ドルに追加関税を課す決定を行うかもしれない」と楽観的ムードに釘を刺す発言を行ったことから、ドル円も伸び悩んでいる。
ただ、米10年債利回りが2%を回復するなど外部環境のフォローもあり、前日上値を拒んでいた107.50円水準を回復している。前日に106円台まで一旦下落したことで値ごろ感からのショートカバーも活発に出ているようだ。
108円台にかけては上値が重いものの、きょうは下げ一服といったところ。108.25円付近に21日線が控えており上値メドとして意識される。
USD/JPY 107.66
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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