ユーロドルは1.11ドル台での取引続く ドラギ発言でECBの利下げ期待が高まる=NY為替
ユーロドルは1.11ドル台後半での推移が続いている。きょうはユーロ売りが目立っている。ロンドン時間に売りが強まった。ECBの年次シンポジウムがポルトガルのシントラで行われておりドラギ総裁が冒頭の演説で、「量的緩和はまだかなりの余地あり、見通しが改善しなければ、追加緩和が必要」との認識を示した。
これを受け市場では、ECBの利下げ期待を高めており、短期金融市場では0.1%の利下げを織り込む動きが見られている。また、フランス10年債は一時初のマイナス利回りに低下する場面まで見られた。
ユーロドルは、トランプ大統領によるドラギ総裁の緩和姿勢への苦言などで何度か1.12ドル台に戻す場面が見られたものの、いずれも上値を抑えられている
明日のFOMCの反応次第だが、1.12ドル台を早期に回復できないようであれば、4月、5月にサポートされた1.11ドルちょうどの水準を再び試しそうな気配も出ている。
EUR/USD 1.1197 EUR/JPY 121.41 EUR/GBP 0.8930
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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