続伸、荒っぽく上下するが中東情勢の緊迫感が支えに=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=62.25(+0.31 +0.50%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.31~0.33ドル高。その他の限月は0.34~0.44ドル高。
トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル分について、今週10日から敵対的な関税を10%から25%に引き上げると表明したことで、最終合意に向かっているとみられていた米中通商協議の行き詰まりが警戒され、原油を含めて金融市場全体が売りを浴びる場面があった。ただ、株安や原油安など、リスク回避的な動きは次第に和らいだ。米国が空母エイブラハム・リンカーンを中心とした空母打撃群と爆撃部隊を中東に展開しており、イランを巡る地政学的なリスクが高まっている。
時間外取引で6月限は60.04ドルまで急落し、2ドル近い下げ幅となる場面があった。ただ、節目水準で支えられると下げ幅を縮小。通常取引開始後は下げ幅を消し、終盤にかけては62.95ドルまで上げた。
minkabu PRESS編集部
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執筆者 : MINKABU PRESS
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