ドル円スワップ取引が人気の理由流動性と金利のバランスが良くスワップ狙いにおすすめ(2019年10月29日執筆)

ドル円スワップ画像

米ドル円は流動性と金利のバランスが良くスワップ狙いにおすすめです。このページでは米ドル円スワップ取引が人気の理由とおすすめのFX会社を紹介します。

記事更新日:

PR

当サイトは複数企業と提携して情報発信しており、記事で紹介した商品・サービスの申込みがあった場合、各企業から報酬を受け取ることがあります。 ただしランキングやサービスの内容は報酬の有無に関係なく、中立的な評価を行います。 なお、当サイトで得た報酬はユーザ皆さまの役に立つ有益なコンテンツ制作や情報の品質向上等に還元いたします。

米ドル円の買スワップ TOP5

会社名 買スワップ リンク
SBIFXトレードのロゴ SBIFXトレード 244円/日 (89,060円/1年) 詳しく
GMOクリック証券FXネオのロゴ GMOクリック証券 234円/日 (85,410円/1年) 詳しく
トレイダーズ証券LIGHTFXのロゴ LIGHTFX 233円/日 (85,045円/1年) 詳しく
LINE FXのロゴ LINE FX 233円/日 (85,045円/1年) 詳しく
FXブロードネットのロゴ FXブロードネット 232円/日 (84,680円/1年) 詳しく

※スワップ調査日:2024年03月21日※スワップは集計期間における1万通貨あたり1万通貨あたりの平均値を掲載しています。

なぜ今!米ドル円スワップを狙うのか

豪ドル/円、NZドル/円の利下げ

かつて、スワップを狙う通貨ペアとしては、豪ドル/円NZドル/円が人気でした。

しかし、高金利通貨と呼ばれた豪ドルやNZドルは、今年に入って複数回行われた利下げの影響もあり、決して金利が高い国とは言えなくなりました。今後も利下げ基調が続く見込みで、NZドルに至っては中銀関係者が将来的なマイナス金利の可能性にまで言及しているような状況です。

NZドルの政策金利グラフ
豪ドルの政策金利グラフ

トルコリラと南アフリカランドが話題

こうした中、豪ドルやNZドルに代わって高金利狙いの通貨として脚光を浴びたのがトルコリラや南アフリカランドです。しかしこれらの通貨には一つ大きな問題があります。それは「安定性」のなさです。

トルコリラのリスク

トルコリラ2018年夏にトルコショックと呼ばれた大暴落を起こすなど、急激なリラ売りの動きが見られました。

トルコリラのチャート

トルコリラのチャート

2018年初めの30円近辺から15円近辺まで一時急落。いくら高金利でも通貨自体が半分になってはそちらの損が大きすぎます。もっと前から見ると2015年には50円を付けていましたから三分の一以下。長期保有していれば値が戻るというようなのんびりしたレベルではない大きな動きとなっています。2019年に入って少し値を戻していますが、7月以降、今度は金利が急激に下がっています。7月から3回の中銀会合で計10%の利下げが実施されました。トルコのエルドアン大統領はさらなる利下げ継続を公言しており、金利面でも不安定さが目立ちます。

南アフリカランドのリスク

南アフリカランドはトルコリラほど不安定ではありませんが、豪ドルなどと比べると市場での取引量が少なく不安定な動きになりやすい点は要注意です。また、奔放な政策を続けてきたズマ前大統領時代の負の遺産が経済に重くのしかかっており、産業の基本となる電力供給の不安定性が深刻な状況。思うような経済成長が期待できない状況です

流動性と金利のバランス性に優れた米ドル円

そうした中、流動性があり、金利も狙えるということで、スワップ狙いの取引としても注目を集めているのが、取引のもっとも基本ともいえるドル円です。

米ドル円がスワップ狙いで注目を集める理由

米国先進国の中でいち早く景気回復に成功し、日本やユーロがマイナス金利など積極的な金融緩和策を継続せざるを得ない状況が続く中で、2015年から2018年まで利上げ路線に転じました。その後、米中の貿易問題をきっかけとした世界的な景気減速懸念と、世界的な金利の引き下げ路線の流れを受けて、2019年10月に1.50%-1.75%まで金利水準は下がっていますが、それでもマイナス金利の日本円、ユーロ、スイスフランを初め、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどよりも金利水準は高いです。

各国の政策金利比較グラフ

相場環境や通貨自体の特徴もスワップ向き

スワップ狙いの取引において必要なポイントは、中長期にわたって買いポジションを維持できるかどうかです。相場は水物ですから、ドルが急落する可能性はありますが、三つのポイントから新興国通貨に比べて中長期保有に向いていると思われます。

中長期的なドル高への期待感

米中関係イメージ画像

2019年後半に入って米国が利下げを続けた最大の要因は米中通商摩擦問題

この影響による景気鈍化への警戒感が、予防的措置とFRBが称する利下げ要因となりました。米中関係は閣僚級通商協議の再開などにみられるように、秋以降改善の流れが続いており、このまま改善が進むと、ドル自体の中長期的な上昇要因になると期待されるところです。

圧倒的な流動性

通貨別世界シェアのグラフ

世界の外国為替取引の中心は米ドルです。

国際決済銀行(BIS)が2016年に調査したデータによると、世界の取引の87.6%がドル円やユーロドルのように、ドルと何かの通貨の取引。ほとんどの取引にドルが利用されるほど、ドルの存在感は市場で圧倒的なものとなっています。

流動性の大きさは相場の安定性の期待につながります。取引量が少ないと簡単なきっかけで相場が乱高下しがちですが、ドルの相場を上下させようと思うとかなりの取引量が必要になるからです。もちろん、それでも動くときは動きますから、信じすぎてはいけませんが。

情報量の多さ

情報量イメージ画像

何が起こるかわからないのが相場です。長期で保有するためには、いざという時にポジションをいったん手放すことが簡単にできるかどうかが大事になります。

ポジションを手放す際には流動性の大きさも重要ですが、もう一つ大事なことは、いざという時の、その「いざ」がいつなのか把握することです。

ドル円は、相場を動かすようなニュース報道などの材料が他の通貨に比べて圧倒的に多いです。例えば、南アフリカのラマポーザ大統領の発言が一般のニュースに載ることはあまりありませんが、米国のトランプ大統領の発言は頻繁に報道されます。ドル円の場合、相場を動かすような”何か”の把握が容易なのです。

まとめ

この3点から、ドル円はスワップ狙いの取引でも基本となりうると考えています。もちろん、リスクをとってより高金利な通貨でスワップを狙う方法もありますので、自分のスタイルに合わせて取引する通貨を考えてください。

各社の米ドル円スワップ比較表

会社名 スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位

マネーパートナーズ

 マネーパートナーズ

0.0 117 -474 100通貨

SBIFXトレード

0.18 244 -252 1通貨

トレイダーズ証券

 LIGHTFX

0.18 233 -233 1,000通貨

GMOクリック証券

 FXネオ

0.2 234 -234 1,000通貨

LINE FX

0.2 233 -243 1,000通貨

FXブロードネット

0.2 232 -264 1,000通貨

セントラル短資FX

0.2 230 -265 1,000通貨

DMM FX

0.2 229 -232 10,000通貨

GMO外貨

 GMO外貨

0.2 225 -228 1,000通貨

トレイダーズ証券

 みんなのFX

0.2 223 -233 1,000通貨

外為どっとコム

 外貨ネクストネオ

0.2 220 -250 1,000通貨

ヒロセ通商

 LIONFX

0.2 170 -300 1,000通貨

インヴァスト証券

 トライオートFX

0.3 225 -285 1,000通貨

外為オンライン

1.0 163 -268 1,000通貨

※スワップ調査日:2024年03月21日※スワップは集計期間における1万通貨あたり1万通貨あたりの平均値を掲載しています。※スプレッド調査日:2024年03月21日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。また、LIGHT FXの通貨ペア数は「LIGHTペア」を含みます。※表示されているのはマネーパートナーズFXnanoのスプレッドで原則固定・例外ありとなっております。米ドル円は5万通貨まで(1/8〜4/30 9:00~27:00)、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/米ドルは1万通貨まで、ポンド/円は5,000通貨まで、南アランド/円、トルコリラ/円は3万通貨まで、NZドル/円は17時~27時のスプレッド値になっております。また、キャンペーンスプレッドを含んでおります※1取引当たりの取引上限:10万通貨以下、1日当たりの新規取引数量上限:500万通貨以下。原則固定スプレッドの対象時間:午前9時~翌午前4時まで※SBIFXのスプレッドは、1000通貨までが原則固定(例外あり)となっています。また、SBIFXでは注文数量に応じたスプレッドを適用しており、上記スプレッドは1,001~1,000,000通貨を取引する場合の基準スプレッドとなります。※GMOクリック証券のユーロ/豪ドル、英ボンド/豪ドル、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの表記スプレッドは「午前9時から翌午前3時」のものです。※外為どっとコムの「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。外為どっとコムは、米ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラ、ロシアルーブル円は原則固定スプレッドの適用対象外です。また、ロシアルーブル/円のみ現在新規注文受付停止になっているのでご留意ください。※セントラル短資のスプレッドは「例外あり」です。原則固定ではないためご注意ください。

スワップとは

スワップとは、取引した通貨の金利水準の違いから生じる損益のことです。スワップポイントとも呼ばれます。FX取引は、注文する際に売り買いという表現をしますが、実際は通貨の交換です。

スワップ説明画像(アメリカと日本の金利比較グラフ)

スワップについて

例えば米ドル円を買う取引をする場合、米ドルを買って、日本円をその分売る取引になります。米ドル円の買いポジションを維持した場合、買った分の米ドルの金利を受け取り、売った分の日本円は金利の支払いが生じます。その差額がスワップ(ポイント)です。

スワップが発生するタイミング

スワップは、営業日をまたいだ時点でポジションを保有していると発生します。

スワップ発生タイミングの説明画像

スワップ発生タイミングの説明画像

FX市場(及びそのもととなる外国為替市場)は、世界中で24時間取引が行われているため、日付の変更を世界共通で米国東部時間午後5時と定義しています。米国標準時間採用期間は日本時間午前7時、米国が夏時間(サマータイム)の期間は日本時間午前6時をまたいでポジションを保有した場合に、スワップが発生します。

スワップは業者ごとに異なる

スワップの算出の元となる金利は、政策金利そのものではありません。FX会社がレートを配信してもらっているカバー先(最終的には銀行になりますが、間に仲介業者が入るケースもあります)が、短期金利市場での金利水準や為替市場動向をもとにFX会社にスワップを提示します。FX会社はその水準を元に取引参加者に最終的なスワップを提示します。

スワップ算出の大本となる短期金利市場の水準は政策金利の影響を強く受けます(多くの国で翌日物の短期金利市場水準の誘導目標が政策金利となっています)ので、政策金利が高い国の通貨ほど、買いポジションを持った時にスワップの受け取りが多くなります。また、利上げや利下げによってスワップの受払い額が変わります。

FX会社によっては特定の通貨の取引を増やしたいので、赤字覚悟でスワップを多めに提示するケースもあり、同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップ水準はかなり異なります。スワップ狙いの取引を行う場合は、口座開設を検討するFX会社のスワップ水準をチェックしましょう。


Top