トルコリラでスワップを狙う際のポイント新興国ならではのリスクを理解しよう

トルコリラスワップ画像

金利を狙う取引には世界的にやや逆風が吹いています。かつては高金利通貨の代名詞であった豪ドル、NZドルは2019年に入って2年超ぶりの利下げを実施。さらに米ドルも新型コロナの影響もありゼロ金利政策が行われています。

そんな中、トルコリラの政策金利は実に19.00%!先進国ではありえない高金利を依然として誇り、スワップの期待が大きい通貨として改めて注目を集めています。

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トルコリラ円の買スワップ TOP5

会社名 買スワップ リンク
GMOクリック証券FXネオのロゴ GMOクリック証券 39円/日 (14,235円/1年) 詳しく
インヴァスト証券トライオートFXのロゴ トライオートFX 35円/日 (12,775円/1年) 詳しく
GMO外貨GMO外貨のロゴ GMO外貨 32円/日 (11,680円/1年) 詳しく
トレイダーズ証券みんなのFXのロゴ みんなのFX 32円/日 (11,680円/1年) 詳しく
SBIFXトレードのロゴ SBIFXトレード 32円/日 (11,680円/1年) 詳しく

※スワップ調査日:2024年02月17日※スワップは集計期間における1万通貨あたり1万通貨あたりの平均値を掲載しています。

スワップポイントとは

スワップとは、金利の異なる通貨を取引した際に発生する金利差額のことです。スワップポイントと言う場合もありますが、同じ意味です。日本の金利は世界的に低い方なため、金利の高い通貨を買うことで差額の利益が発生します。逆に、金利の高い通貨を売った際や日本より金利の低い通貨を買った際は支払いが発生するので注意が必要です。

スワップが発生するタイミング

スワップは、日をまたいでポジションを保有すると発生します。FX会社では、日付の変更処理を行う取引休憩時間中にロールオーバーという処理を行っており、この処理時にスワップが発生します。そのためデイトレードでポジションを決済した場合は発生しません。発生したスワップは損益や含み損益に自動で加算されます。

スワップは業者ごとに異なる

実際に発生するスワップは、単純に政策金利から算出した利率ではありません。FX会社はそれぞれレートを配信してもらう業者(カバー先)がバックにいます。この業者との話し合いによって金利が決まり、それに為替変動などを加味して計算しています。そのためFX会社によってスワップに差が生じます。スワップ狙いでFXを始める際は、口座開設を検討している会社がスワップに力を入れているのかどうかチェックしましょう。

ずば抜けて高金利なトルコリラ

トルコリラの特徴はその高金利にあります。2019年には24%を付けていた同国の政策金利は、景気刺激策を強く志向するエルドアン大統領の意向に加え、新型コロナ対応での景気支援もあり、昨年5月には8.25%まで金利が低下しました。

それでもかなりの高金利でしたが、同国の物価(消費者物価指数前年比)は二けたを超えており、実質金利はマイナスの状況。昨年11月に物価に対して厳しい対応姿勢を示すアーバル氏が総裁に就任したこともあり、今年3月までに19%まで金利が引き上げられました

今年3月からはカブジュオール氏が新総裁についていますが、同総裁は当面金利を据え置く姿勢を示しています

トルコリラのリスクは?

トルコとアメリカ

金利水準だけをみると世界中からお金が集まりそうですが、そうはなっていません。その理由は高金利ならではのリスクもあるからです。

トルコリラの取引シェアは1.4%(流動性リスク)

一つ目は流動性リスク。ドルや円といった主要通貨に比べて、トルコリラの流通量は外国為替市場の中でかなり少ないです。

2016年に国際決済銀行(BIS)が調査した銀行間での通貨の取引シェアをみると、米ドルが87.6%なのに対してトルコリラは1.4%です。流動性が低いと、何か大きな材料が入ったときに相場が急騰急落するリスクがあります。

2018年8月に米国とトルコの関係悪化が生じたことでリラの大量売りが入ったときには、一日でドルに対して20%もリラ安が進みました。

要人の交替相次ぐ(政治リスク)

トルコリラ最大のリスクは政治リスクです。絶大な権力を有するエルドアン大統領は、経済学の一般的な見方とは逆に、金利を引き下げることで物価も下がるという主張を予てより行っており、低金利を強く志向しています。

そのため、物価上昇を抑えるために利上げを実施しようとする中銀総裁を次々に更迭。ここ2年で3回も中銀総裁の首を挿げ替えました。

市場の信認を得ていたアーバル前総裁の後を継ぎ、3月に新総裁に就任したカブジュオール氏は、エルドアン大統領同様に低金利が物価を抑えるという主張を以前に行っていたこともあり、就任直後にリラが暴落するという市場の洗礼を浴びる形となりました。

2020年11月には財務相を事実上解任、2021年4月には貿易相を更迭するなど、関連閣僚の交代も続いており、市場の警戒感を誘っています。

物価上昇止まらず、当面は高金利続く見込み(カントリーリスク)

トルコの消費者物価指数は4月分で前年比17.14%。7カ月連続で上昇しており、物価上昇が止まりません。

エルドアン大統領は金利を引き下げることで、物価も二けたに下げると主張しており、カブジュオール中銀総裁も以前は同様の主張をしていたとはいえ、実際の中銀総裁としての立場では利下げにかなり躊躇する状況です。また、利下げによって見込まれる通貨安は輸入物価の上昇を招き、巨額の貿易赤字を抱えるトルコ経済にさらなるダメージを与える可能性があります。

こうした状況から、トルコ当局としては金利を高く維持し、トルコリラ安を抑えていく姿勢が続くと考えられます。FXでのスワップポイント狙いの取引だけでなく、機関投資家のキャリートレードなど、高金利を狙った取引にとっては追い風となる状況。

リスクがかなり高いことに注意が必要で、通貨高への期待も弱いですが、通貨安さえ抑えられれば金利面での魅力のある通貨だけに、取引通貨の一つとして検討してみても面白そうです。

トルコリラ投資のポイント

リラのスワップが積み上がるイメージ

リスクがあるとはいえ、他に類を見ない金利の高さは大きな魅力です。投資を行う場合どのようなことを心がければいいでしょうか。ポイントは二つあります。

レバレッジを抑えてじっくりと持つ

一つ目は、レバレッジをかけすぎないことです。高金利通貨でスワップ収益を狙うには、一にも二にも長期で買いポジションを維持することが重要です。

政策金利=スワップポイントではありませんが、24%で考えた場合、極端な話レバレッジ1倍で1年間持ち続ければ、リラ円が24%下がってもプラスになります。例えば1リラ18円の時に1万リラ買って、1年間24%の金利を受け取ることが出来れば、1年後に1リラ15円になってもトータルはプラスです。

強制ロスカットに合わないようにレバレッジを抑えてじっくりと持つことが重要です。

ストップロス注文で急落に備える

二つ目は、不慮の事態に備えることです。

長期に持ち続ければいいといっても、トルコショックほどの急落が起きると、値動きによる損失が大きくなりすぎます。24時間相場を見続けることは出来ませんから、ストップロス注文をうまく利用してリラが急落したときに損を限定しましょう。落ち着けばまた入りなおせばいいのです。チャートなどで通常時の値動きの幅を確認し、余裕をもってストップロス注文を置き、相場の変動に合わせて注文水準を調整します。

トルコリラ円を取り扱ってるFX会社

スワップ取引で注目を浴びているトルコリラですが、新興国通貨ということもあり取り扱っていないFX会社もあります。トルコリラの取引をしたい場合は口座開設を検討しているFX会社が「トルコリラを取り扱っているか」「トルコリラのスワップに力を入れているか」の2点をチェックしましょう。

トルコリラ円のスワップが最も高いFX会社は?

第1位 GMOクリック証券

GMOクリック証券のイメージ画像

評価コメント

業界トップを争うスワップポイントを提供中!

米ドルや英ポンドなどの「メジャー通貨のスワップポイント」とメキシコペソ、南アランドに代表される「高金利通貨のスワップポイント」の両方が高く設定されているのが特徴的。メキシコペソと南アランドに関しては、業界最高水準でスワップを提供しています。また、支払いが生じる「メジャー通貨のマイナススワップ」が一本値で設定中のため、中長期トレードを目的としている方にも自信を持っておすすめできるFX口座の一つ。取引高の多さからしても信頼性にも長けているので不安も少なく始められそうです。

トルコリラ円 取引情報

スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位
39 -39 1,000通貨

※スプレッド調査日:2024年02月17日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。また、LIGHT FXの通貨ペア数は「LIGHTペア」を含みます。※GMOクリック証券のユーロ/豪ドル、英ボンド/豪ドル、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの表記スプレッドは「午前9時から翌午前3時」のものです。

GMOクリック証券を詳しくみる

各社のトルコリラ円スワップ比較表

会社名 スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位

GMOクリック証券

 FXネオ

39 -39 1,000通貨

インヴァスト証券

 トライオートFX

1.5 35 -45 1,000通貨

GMO外貨

 GMO外貨

32 -32 10,000通貨

トレイダーズ証券

 みんなのFX

0.4 32 -34 1,000通貨

SBIFXトレード

1.58 32 -44 1通貨

外為どっとコム

 外貨ネクストネオ

1.6 32 -52 1,000通貨

ヒロセ通商

 LIONFX

1.6〜5.8 32 -62 1,000通貨

トレイダーズ証券

 LIGHTFX

27 -27 1,000通貨

マネーパートナーズ

 マネーパートナーズ

0.9 12 -43 100通貨

外為オンライン

6.0 7 -102 1,000通貨

セントラル短資FX

3 -33 1,000通貨

※スワップ調査日:2024年02月17日※スワップは集計期間における1万通貨あたり1万通貨あたりの平均値を掲載しています。※スプレッド調査日:2024年02月17日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。また、LIGHT FXの通貨ペア数は「LIGHTペア」を含みます。※表示されているのはマネーパートナーズFXnanoのスプレッドで原則固定・例外ありとなっております。米ドル円は5万通貨まで(1/8〜2/29 9:00~27:00)、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/米ドルは1万通貨まで、ポンド/円は5,000通貨まで、南アランド/円、トルコリラ/円は3万通貨まで、NZドル/円は17時~27時のスプレッド値になっております。また、キャンペーンスプレッドを含んでおります※1取引当たりの取引上限:10万通貨以下、1日当たりの新規取引数量上限:500万通貨以下。原則固定スプレッドの対象時間:午前9時~翌午前4時まで※SBIFXのスプレッドは、1000通貨までが原則固定(例外あり)となっています。また、SBIFXでは注文数量に応じたスプレッドを適用しており、上記スプレッドは1,001~1,000,000通貨を取引する場合の基準スプレッドとなります。※GMOクリック証券のユーロ/豪ドル、英ボンド/豪ドル、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの表記スプレッドは「午前9時から翌午前3時」のものです。※外為どっとコムの「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。外為どっとコムは、米ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラ、ロシアルーブル円は原則固定スプレッドの適用対象外です。また、ロシアルーブル/円のみ現在新規注文受付停止になっているのでご留意ください。※セントラル短資のスプレッドは「例外あり」です。原則固定ではないためご注意ください。


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