南アフリカランドでスワップポイントを狙う資源大国への期待と前政権の負の遺産

南アフリカランドスワップ画像

新型コロナの感染拡大を受けて、他の新興国通貨動揺に昨年前半に急落した南アランド。その後は買い戻しが続き、対ドル・対円ともにパンデミック前の水準に復しています。

新型コロナ対応による世界的な金融緩和の動きが継続する中、いわゆる「金余り」の状況が生じています。先行き不透明感から各国中銀が緩和姿勢を崩していないため、この状況は当面続くと見込まれています。

世界的に金利が低下する中で、こうした資金はある程度リスクがあっても収益を期待できる投資先に向かう流れが強まっています。

史上最高値を更新するダウ平均に代表される株式市場、パンデミック後の安値から1.5倍以上に上昇したNY原油先物価格に代表される商品先物市場、史上最高値をはるかに超えるビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)市場に資金が流れ込むとともに、外国為替市場では金利が下がったとはいえ、ほぼゼロに近い先進国通貨に比べると金利収入が期待される新興国通貨に向かっています

南アランドはこうした流れに乗って今後も堅調な動きが期待されています。

記事更新日:

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ランド円の買スワップ TOP5

会社名 買スワップ リンク
GMOクリック証券FXネオのロゴ GMOクリック証券 185円/日 (67,525円/1年) 詳しく
トレイダーズ証券LIGHTFXのロゴ LIGHTFX 182円/日 (66,430円/1年) 詳しく
SBI FX トレードのロゴ SBI FX トレード 182円/日 (66,430円/1年) 詳しく
トレイダーズ証券みんなのFXのロゴ みんなのFX 181円/日 (66,065円/1年) 詳しく
GMO外貨GMO外貨のロゴ GMO外貨 181円/日 (66,065円/1年) 詳しく

※スワップ調査日:2024年10月17日※スワップは集計期間における1万通貨あたり10万通貨あたりの平均値を掲載しています。

スワップポイントとは

スワップとは、金利の異なる通貨を取引した際に発生する金利差額のことです。スワップポイントと言う場合もありますが、同じ意味です。日本の金利は世界的に低い方なため、金利の高い通貨を買うことで差額の利益が発生します。逆に、金利の高い通貨を売った際や日本より金利の低い通貨を買った際は支払いが発生するので注意が必要です。

スワップが発生するタイミング

スワップは、日をまたいでポジションを保有すると発生します。FX会社では、日付の変更処理を行う取引休憩時間中にロールオーバーという処理を行っており、この処理時にスワップが発生します。そのためデイトレードでポジションを決済した場合は発生しません。発生したスワップは損益や含み損益に自動で加算されます。

スワップは業者ごとに異なる

実際に発生するスワップは、単純に政策金利から算出した利率ではありません。FX会社はそれぞれレートを配信してもらう業者(カバー先)がバックにいます。この業者との話し合いによって金利が決まり、それに為替変動などを加味して計算しています。そのためFX会社によってスワップに差が生じます。スワップ狙いでFXを始める際は、口座開設を検討している会社がスワップに力を入れているのかどうかチェックしましょう。

ランド高への期待材料

南アフリカは世界有数の資源大国

南アフリカの鉱業

南アフリカ経済というとどのようなイメージがありますか?
南アフリカはアフリカ大陸中南部最大の経済大国として製造業なども比較的盛んですが、主要輸出品となると鉱業産出物が重要な位置を占めています。

有名な鉱業産出物は金やダイヤモンドです。それ以外にも白金、パラジウムなどを産出しており、貴・希金属関連で世界有数の産出国となっています。

ランドは資源国通貨の中でも特に高金利

豪ドルやNZドルが高金利通貨であった時代は、高金利通貨=資源国通貨という雰囲気がありましたが、トルコは資源国とは言えず、メキシコは原油こそ取れますが、自動車産業など米国の下請けとしての産業が発達しており、こちらも純粋な資源国とは言いにくい状況。一方で豪州、カナダといった資源大国の金利は低くなっていますので、資源国通貨かつ高金利通貨は南アフリカランドの特徴になっています。

資源国への投資活発化でランド高に期待

米中通商問題次第の面はありますが、ここ数年中国をはじめとした新興経済国の成長を受けて、資源需要が高まる中、資源国への投資が活発となっており、今後のランド高への期待につながっています。

南アフリカはレアメタル大国でもある

また、米国が中国以外からのレアメタル供給拡充に大きく舵を切る中、中国・ロシアと並ぶレアメタル大国である南アフリカへの期待感が強まっていることも、南アフリカランドを支える材料となっています。

今後のランドの見通し

南アフリカの国旗

新興国共通のリスクでもありますが、政治上の不安定性が南アフリカランドにとってリスクとなっています。

トルコのエルドアン大統領やメキシコのロペスオブラドール大統領など個性的な大統領に比べると、堅実な対応が目立つ南アフリカのラマポーザ大統領ですが、前政権の負の遺産が大きくのしかかっています。

利上げへの期待広がる

南アフリカは2019年からの利下げ局面がパンデミックの影響で加速。2020年中に5回の利下げを行い、現在の政策金利は同国にとって過去最低水準となる3.50%となっています。

ただ、ここにきて3月の生産者物価指数の前年比が5%を超えるなど物価上昇圧力が強まっており、年内利上げへの期待が広がっています。

3.50%でも、他のほとんど金利が付かない通貨に比べると金利面での買い材料として意識されていましたが、さらに利上げが実施されると、買い圧力が強まる可能性があります。

格付けへの警戒広がる

前大統領時代の放漫な運営もあって財政赤字懸念が大きい南ア。格付け大手3社のうちフィッチとS&Pはパンデミック前から南アの格付けを投資不適格級(ジャンク級)としていました。

残るムーディーズもパンデミック後の財政赤字拡大を懸念して昨年3月にジャンク級に引き下げると、その後もフィッチとS&Pが昨年4月にさらに格下げ、昨年11月にはフィッチとムーディーズが格下げを実施するなど、信用格付けの低下傾向が続いています。フィッチとムーディーズは見通しもネガティブ(悲観的)としており、さらなる格下げが見込まれる状況です。

こうした格付けの低下は機関投資家などの資金流入の大きなハードルとなります。相場への影響も大きなものになると見込まれますので、今後の状況に要注意です。

ランド円のスワップ取引の優れた点

ランドの紙幣硬化

トルコリラやメキシコペソに比べると金利の低い南アフリカランドですが、取引にあたってランド円が優れている点が二つあります。

トルコやメキシコより堅実な政策を行なっている

一つは他の二国のトップに比べてラマポーザ大統領が堅実な政策を示していることです。自身の対立する中央銀行総裁の解任に踏み切ったトルコのエルドアン大統領のように、強権を発動して無理を通すという様な姿勢が見えないラマポーザ大統領。新興国通貨取引の場合、政治問題が大きな材料となるだけに大事なポイントです。

24時間安定して取引が行われている

もう一つは24時間安定して取引が行われていることです。

南アフリカランドの銀行間市場での取引量はメキシコペソの半分程度ですが、以前から高金利狙いの対象として取引されてきたためアジア市場でもそこそこ取引が期待でき、時間帯による取引量の偏りがメキシコペソなどと比べて少なくなっています。メキシコペソの取引は北米市場の時間帯にかなり偏っており、それ以外の時間帯の取引は少なくなっています。取引が薄いと大口の売り買いが入ったときに相場が荒れやすく、スワップ狙いの取引にふさわしい安定した相場展開が望みにくくなります。

ランド円のスワップが最も高いFX会社は?

第1位 GMOクリック証券

GMOクリック証券のイメージ画像

評価コメント

業界トップを争うスワップポイントを提供中!

米ドルや英ポンドなどの「メジャー通貨のスワップポイント」はもちろん、メキシコペソ、南アランドに代表される「高金利通貨のスワップポイント」の両方が高く設定されているのが特徴的。メキシコペソと南アランドに関しては、業界最高水準でスワップを提供しています。また、支払いが生じる「メジャー通貨のマイナススワップ」が一本値で設定中のため、中長期トレードを目的としている方にも自信を持っておすすめできるFX口座の一つ。取引高の多さからしても信頼性にも長けているので不安も少なく始められそうです。

南アフリカランド円 取引情報

スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位
0.9 185 -185 10,000通貨

※スプレッド調査日:2024年10月17日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。また、LIGHT FXの通貨ペア数は「LIGHTペア」を含みます。※GMOクリック証券のユーロ/豪ドル、英ボンド/豪ドル、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの表記スプレッドは「午前9時から翌午前3時」のものです。

GMOクリック証券を詳しくみる

各社のランド円スワップ比較表

会社名 スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位

GMOクリック証券

 FXネオ

0.9 185 -185 10,000通貨

トレイダーズ証券

 LIGHTFX

182 -182 1,000通貨

SBI FX トレード

0.78 182 -200 1通貨

トレイダーズ証券

 みんなのFX

0.4 181 -181 1,000通貨

GMO外貨

 GMO外貨

1.3 181 -181 10,000通貨

FXブロードネット

16.4 181 -360 10,000通貨

ヒロセ通商

 LION FX

0.5 180 -370 1,000通貨

DMM FX

1.0 180 -210 10,000通貨

外為どっとコム

 外貨ネクストネオ

0.3 170 -220 1,000通貨

松井証券 FX

0.4 170 -270 1通貨

インヴァスト証券

 トライオートFX

1.8 170 -230 10,000通貨

LINE FX

0.3 160 -210 10,000通貨

セントラル短資FX

0.3 106 -131 1,000通貨

外為オンライン

15.0 51 -407 10,000通貨

マネーパートナーズ

 マネーパートナーズ

0.1 25 -355 100通貨

※スワップ調査日:2024年10月17日※スワップは集計期間における1万通貨あたり10万通貨あたりの平均値を掲載しています。※スプレッド調査日:2024年10月17日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。また、LIGHT FXの通貨ペア数は「LIGHTペア」を含みます。※表示されているのはマネーパートナーズFXnanoのスプレッドで原則固定・例外ありとなっております。米ドル円は5万通貨まで(4/22〜10/31 8:00〜翌4:00)、ユーロ/円、豪ドル/円は1万通貨まで(9:00~翌3:00)、ポンド/米ドルは1万通貨まで、ポンド/円は5,000通貨まで(9:00~翌3:00)、南アランド/円、トルコリラ/円は3万通貨まで、NZドル/円は17時~翌3:00時のスプレッド値になっております。また、キャンペーンスプレッドを含んでおります。※SBI FXトレードのスプレッドは、1~100万通貨の注文をした場合の基準値となっております。※GMOクリック証券のユーロ/豪ドル、英ボンド/豪ドル、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの表記スプレッドは「午前9時から翌午前3時」のものです。※外為どっとコムの「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。外為どっとコムは、米ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラ、ロシアルーブル円は原則固定スプレッドの適用対象外です。また、ロシアルーブル/円のみ現在新規注文受付停止になっているのでご留意ください。※ヒロセ通商の原則固定スプレッドの対象時間:午前10時~翌午前4時までとなっております。


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