ドル円スワップの行方は?新型コロナワクチンの普及と金融緩和の今後に注目

ドル円スワップ画像

新型コロナウイルス用のワクチン開発が進み、2021年6月時点では多くの国でワクチン接種が開始されています。そして、ワクチン接種が進むということは、「経済活動再開」の目処が立つようになってきたということです。

この記事では、こうした新型コロナの状況を踏まえた「ドル円スワップの見通し」を紹介していきます。

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米ドル円の買スワップ TOP5

会社名 買スワップ リンク
インヴァスト証券トライオートFXのロゴ トライオートFX 9円/日 (3,285円/1年) 詳しく
DMM FXのロゴ DMM FX 6円/日 (2,190円/1年) 詳しく
SBIFXトレードのロゴ SBIFXトレード 6円/日 (2,190円/1年) 詳しく
外貨ex byGMOのロゴ 外貨ex byGMO 5円/日 (1,825円/1年) 詳しく
GMOクリック証券FXネオのロゴ GMOクリック証券 5円/日 (1,825円/1年) 詳しく

※スワップ調査日:2021年09月24日※スワップは過去14日間の1万通貨あたりの平均値を掲載しています。

新型コロナワクチン接種の進展で感染者数の抑制進む

新型コロナウイルスの感染者数が累計で3300万人を超え、死者数も50万人を超えるなど、世界で最も深刻な被害を受けた米国。もっとも、今年に入って新型コロナウイルス向けワクチンの接種が急速に進み、新規感染者数は一時の25万人超えから10分の1以下にまで抑えられています

不要不急の外出を避ける動きが広がり、世界中でイベントが中止され、映画館・劇場などが閉鎖され、イタリアやフランスなどでは食料品や薬局を除いた店舗の閉鎖まで進む中で、かなりの程度の景気鈍化は避けがたく、景気刺激と金融システム安定のために、緩和策も致し方ないといったところです。

こうした動きに加え、米政府・FRBによる財政・金融両面でのサポートが米経済を押し上げる形となり、雇用の回復が進み、個人消費や設備投資なども順調に拡大しています。

お金は基本的に儲かりそうなところに流れていきますから、ユーロ圏や日本などに先駆けてワクチン接種が進み、経済の回復期待が強まった米国に世界の投資資金が流れ込み、2021年に入ってのドル高に繋がりました。

こうなると気になるのが、スワップポイントに影響を与える米国の政策金利の上昇です

当面は現状のゼロ金利政策維持

パンデミックでの経済の混乱から順調に回復している米国ですが、現状の実質ゼロ金利(政策金利であるFF金利翌日物0.00%-0.25%)からの利上げは当面先と見られます。

先行きの不透明感が残る中、バイデン政権が景気支援を最優先していること、パウエルFRB議長が物価動向よりも雇用情勢などを重視するいわゆるハト派であることなどから、先行きに慎重な姿勢を長期間維持すると見込まれています

四半期に一度FRB全メンバーによる経済見通し(SEP)が発表されますが、2021年3月に発表された最新のSEPでは、2023年末まで現状のゼロ金利政策を維持する見通しが示されています。

まずはテーパリングから、その後利上げへの期待に

もっとも米経済の順調な回復や物価の上昇を受けて、現状の緩和策からの調整を主張する動きも出てきています。現在米FRBは政策金利を0.00%-0.25%まで引き下げるとともに、月額1200億ドルペースでの債券買い入れ(量的緩和:QE)を実施しています。.00%-0.25%)からの利上げは当面先と見られます。

政策金利引き下げだけでは不十分ということで実施されているQEは非伝統的金融政策とも呼ばれ、あくまで通常の手段だけでは足りないことからの非常手段という位置づけです。そのため、利上げの前にQEの調整が先駆けて行われます。これをテーパリング(QEを徐々に縮小、廃止すること)といいます。

4月に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、一部の参加者から今後テーパリングの開始を議論する必要性について言及がありました。市場では早ければこの夏にもテーパリング開始に向けた議論が始まると期待する動きがあります。

実際にはテーパリングの議論が始まっても、実際の開始まではそれなりに期間があるとみられますし、さらにQEが終了し、利上げが実施されるまでは、相当な時間がかかります。

そのため、スワップポイントに直接影響する短期金利の上昇ははるか先という印象です。

ただ、こうした緩和後退の動きは、ドル高を誘います。日銀におけるテーパリング開始に、現状では全く現実味がないことを考えると、日米の状況の差はドル高円安の大金材料となります。そのため、スワップポイントを狙った長期的なドル円の買い持ちにはかなり有利な状況ということが出来ます。

価格差益は少なめの取引額でも狙える

一方、値動きからの収益獲得を狙う価格差益(要は一般的なFX取引ですが)については、チャンスもリスクも大きくなっている状況です。値動きの乏しい相場展開ではチャンスすらないですが、これだけ動くと、うまく流れに乗ると大儲けのチャンス(失敗すると大けがのピンチ)。値幅が大きい分、一回の取引額で無理をする必要はまるでなく、少なめの取引額でも利益が狙えるだけに、額を押さえて儲けるチャンスを狙いたいところです。

スワップ狙いの取引は厳しくなりましたが、値動きとしてはリーマンショックをも超えるかもしれない歴史的な大きな動きが見込まれます。取引に参加することで、マーケットを通じてこの非常事態の状況の刻一刻とした変化をお金の流れから感じられるという面もあります。

先行きのまるで見えない状況が続きますが、マーケットは続いていきます。

各社の米ドル円スワップ比較表

会社名 スプレッド 買スワップ 売スワップ 取引単位

マネーパートナーズ

 マネーパートナーズ

0.0 1 -148 100通貨

セントラル短資FX

0.1 3 -79 1,000通貨

DMM FX

0.2 6 -9 10,000通貨

GMOクリック証券

 FXネオ

0.2 5 -8 10,000通貨

外貨ex byGMO

0.2 5 -20 1,000通貨

外為どっとコム

 外貨ネクストネオ

0.2 4 -29 1,000通貨

FXブロードネット

0.2 3 -36 1,000通貨

トレイダーズ証券

 LIGHTFX

0.2 2 -5 1,000通貨

トレイダーズ証券

 みんなのFX

0.2 2 -5 1,000通貨

ヒロセ通商

 LIONFX

0.2 2 -78 1,000通貨

インヴァスト証券

 トライオートFX

0.3 9 -33 1,000通貨

FXプライムbyGMO

0.3 3 -13 1,000通貨

外為オンライン

1.0 0 -46 1,000通貨

SBIFXトレード

0.1〜7.8 6 -10 1通貨

※スワップ調査日:2021年09月24日※スワップは過去14日間の1万通貨あたりの平均値を掲載しています。※スプレッド調査日:2021年09月29日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。なお、原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。※表示されているのはマネーパートナーズFXnanoのスプレッドです。またスプレッドは参考値となっており、キャンペーンスプレッドを含んでおります。キャンペーンの詳細は、マネーパートナーズのホームページをご確認ください。※また、FXプライムの米ドル円スプレッドは1取引当たり50万ドル以下の場合の値となります。※SBIFXのスプレッドは、1000通貨までが原則固定(例外あり)となっています。また、SBIFXでは注文数量に応じたスプレッドを適用しており、上記スプレッドは1,001~1,000,000通貨を取引する場合の基準スプレッドとなります。※GMOクリック証券のトルコリラ円のスプレッドは原則固定対象外になっているのでご注意ください。※外為どっとコムではスプレッド縮小キャンペーン(2021年10月2日午前3時まで)を行っています。キャンペーンスプレッドの提供時間は「9時〜27時の間」となりますのでご注意ください。また、米ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラは原則固定スプレッドの適用対象外です。

スワップとは

スワップとは、取引した通貨の金利水準の違いから生じる損益のことです。スワップポイントとも呼ばれます。FX取引は、注文する際に売り買いという表現をしますが、実際は通貨の交換です。

スワップ説明画像(アメリカと日本の金利比較グラフ)

スワップについて

例えば米ドル円を買う取引をする場合、米ドルを買って、日本円をその分売る取引になります。米ドル円の買いポジションを維持した場合、買った分の米ドルの金利を受け取り、売った分の日本円は金利の支払いが生じます。その差額がスワップ(ポイント)です。

スワップが発生するタイミング

スワップは、営業日をまたいだ時点でポジションを保有していると発生します。

スワップ発生タイミングの説明画像

スワップ発生タイミングの説明画像

FX市場(及びそのもととなる外国為替市場)は、世界中で24時間取引が行われているため、日付の変更を世界共通で米国東部時間午後5時と定義しています。米国標準時間採用期間は日本時間午前7時、米国が夏時間(サマータイム)の期間は日本時間午前6時をまたいでポジションを保有した場合に、スワップが発生します。

スワップは業者ごとに異なる

スワップの算出の元となる金利は、政策金利そのものではありません。FX会社がレートを配信してもらっているカバー先(最終的には銀行になりますが、間に仲介業者が入るケースもあります)が、短期金利市場での金利水準や為替市場動向をもとにFX会社にスワップを提示します。FX会社はその水準を元に取引参加者に最終的なスワップを提示します。

スワップ算出の大本となる短期金利市場の水準は政策金利の影響を強く受けます(多くの国で翌日物の短期金利市場水準の誘導目標が政策金利となっています)ので、政策金利が高い国の通貨ほど、買いポジションを持った時にスワップの受け取りが多くなります。また、利上げや利下げによってスワップの受払い額が変わります。

FX会社によっては特定の通貨の取引を増やしたいので、赤字覚悟でスワップを多めに提示するケースもあり、同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップ水準はかなり異なります。スワップ狙いの取引を行う場合は、口座開設を検討するFX会社のスワップ水準をチェックしましょう。


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