議会は合意なき離脱を否決、EUへの延長要請をきょう採決
英議会は合意なき離脱を否決、EUへの延長要請をきょう採決
ドル円は111円台を維持、レンジ取引続く
ボーイング737Max8.9に対して米国も運航停止命令も
影響は限定的
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《3/13 水曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 111.36 1.1288 125.70
高値 111.47 1.1339 126.03
安値 111.01 1.1277 125.46
終値 111.17 1.1327 125.92
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《3/13 水曜日の主要株式指数》
日経 21290.24 -213.45
DOW 25702.89 +148.23
S&P 2810.92 +19.40
Nasdaq 7643.41 +52.37
FTSE 7159.19 +8.04
DAX 11572.41 +48.24
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《3/13 水曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=58.26(+1.39 +2.44%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1309.30(+11.20 +0.86%)
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《3/13 水曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
失業率(2月)8:00
結果 3.7%
予想 4.2% 前回 4.4%
【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(3月)8:30
結果 -4.8%
予想 N/A 前回 4.3%(前月比)
【日本】
機械受注(1月)8:50
結果 -5.4%
予想 -1.5% 前回 -0.1%(前月比)
結果 -2.9%
予想 -2.1% 前回 0.9%(前年比)
国内企業物価(2月)8:50
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 -0.6%(前月比)
結果 0.8%
予想 0.7% 前回 0.6%(前年比)
第3次産業活動指数(1月)13:30
結果 0.4%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前月比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(1月)19:00
結果 1.4%
予想 1.0% 前回 -0.9%(前月比)
結果 -1.1%
予想 -2.1% 前回 -4.2%(前年比)
【米国】
MBA住宅ローン申請指数(03/02 – 03/08)20:00
結果 2.3%
予想 N/A 前回 -2.5%(前週比)
生産者物価指数(2月)21:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 -0.1%(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 1.9%
予想 1.9% 前回 2.0%(前年比)
結果 2.5%
予想 2.6% 前回 2.6%(コア・前年比)
耐久財受注(速報値)(1月)21:30
結果 0.4%
予想 -0.4% 前回 1.3%(1.2%から修正)(前月比)
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 0.3%(0.1%から修正)(コア・前月比)
建設支出(1月)23:00
結果 1.3%
予想 0.5% 前回 -0.8%(-0.6%から修正)(前月比)
【ブラジル】
鉱工業生産指数(1月)21:00
結果 -2.6%
予想 -1.5% 前回 -3.6%(前年比)
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《3/13 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*モスコビシ欧州委員
29日までに新たな協議は行われない。
ハードブレグジットのリスクが著しく増大。
EU加盟国はハードブレグジットに備え税関の準備必要。
離脱期限の延長についてはコメント差し控える。
(フランス2TVで)
*バルニエEU首席交渉官
英議会での採決が事態を悪化させている。
英国のみがブレグジットの決定に責任を持つ。
ブレグジットで数えきれないほどの問題が露呈している。
EU27か国の目標は引き続き秩序だった離脱。
英国に現在もEU離脱を望んでいるのかを問いたい。
EU27か国は英議会の「揺れ」からできる限り遠ざかりたい。
*クーレECB専務理事
イタリアはユーロ圏の脅威ではない。
イタリアは政治的不透明感から短期的な困難に直面
ユーロ圏の減速の大半は海外要因。
金融システムは全般的に見て英EU離脱に備えている。
金融セクターは合意なき離脱によく備えている。
【英国】
*英政府
合意なき離脱の場合の暫定的な関税制度を発表。
自動車とトラックの輸入関税を10.6%に設定。
関税は輸入する物品全体の13%に適用。
暫定的な関税は最長12カ月間適用する。
暫定的な関税はアイルランド国境では適用しない。
*英国
2019年経済成長率予測を従来の1.6%から1.2%に引き下げ。
*英議会
英議会は「合意なき離脱」に関する投票を実施し否決。
321対278。
【米国】
米30年債入札結果
最高落札利回り 3.014%(WI:3.006%)
応札倍率 2.25倍(前回:2.27倍)
*トランプ大統領
米連邦航空局(FAA)はボーイング737MAX8と9の運航
停止を命令する。
ボーイングは信じられない企業。
ボーイングが迅速に対応を出すことを望む。
*ボーイング
737MAXの暫定的な運航停止を支持。
FAAに暫定的な運航停止を進言した。
今回の決定は十分な注意を払ったことによるもの。
現在も737MAXの安全性に全幅の信頼感を置き続けている。
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《本日予定されている主な経済指標》
【英国】
RICS住宅価格指数(2月)9:01
予想 -24% 前回 -22%
【中国】
鉱工業生産(2月)11:00
予想 5.6% 前回 6.2%(年初来・前年比)
小売売上高(2月)11:00
予想 8.2% 前回 9.0%(年初来・前年比)
【インド】
卸売物価指数(2月)15:30
予想 2.80% 前回 2.76%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(2月)16:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.6%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数・確報値(2月)16:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
【香港】
生産者物価指数(第4四半期)17:30
予想 N/A 前回 0.1%(前年比)
鉱工業生産(第4四半期)17:30
予想 N/A 前回 1.2%(前年比)
【南アフリカ】
製造業生産高(1月)20:00
予想 -0.5% 前回 0.7%(前月比)
【ブラジル】
小売売上高(1月)21:00
予想 0.7% 前回 0.6%(前年比)
【米国】
新規失業保険申請件数(9日までの週)21:30
予想 22.5万件 前回 22.3万件
輸入物価指数(2月)21:30
予想 0.3% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -1.6% 前回 -1.7%(前年比)
新築住宅販売件数(1月)23:00
予想 62.2万件 前回 62.1万件
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【東京市場】111円台前半推移続く
若干リスク警戒の動きが強まる場面が見られ111円14銭近辺を付けたものの
大台を試すほどの展開にはならずにもみ合いに。
ユーロやポンドなども次の流れを探る展開で、この時間帯は小動きに終始。
【ロンドン市場】ポンド若干上昇
ポンドが堅調な推移。
修正案否決後の下げ分の調整、合意なき離脱を実施した場合の英政府案への好感などが
ポンド買いを誘う展開となった。
東京市場の1.30台後半から1.31台後半までのポンド買いに。
NY市場夕方ごろの英議会採決を前に、高値からの買いには慎重性も。
合意なき離脱の可能性がそれなりにあり、上値を抑えている。
【NY市場】ドル円111円台を維持
中国やEUなどでボーイング737Maxの飛行停止が示される中で
停止処分を見送っていた米国も同機8と9に対する運航停止を発表し
一時ボーイング株安、ドル安の流れでドル円は111円ちょうどトライ。
大台を何とか維持すると、その後は買い戻し。
ボーイング株もプラスに転じるなど下げ止まりを見せて
リスク警戒が後退。
英議会は合意なき離脱を否定し、こちらもドル買い円売りに。
【本日の見通し】
ドル円は111円台前半を中心に上を意識。昨日のドル売り円買い局面で111円台を維持したことで、下値しっかり感が出そう。
注目のブレグジット関連では、昨日(日本時間では本日午前4時台)に合意なき離脱を否決。実際の結果通り、それなりの接戦が見込まれていたこともあり、事前の警戒感がみられたが、否決を受けて警戒感が後退。ドル円、クロス円には買い材料に。
半年で2度目となる737Maxの墜落と、各国・地域で広がる同型機の飛行停止を受けて売りが出たボーイング株が、マイナス圏から回復したことなども、リスク警戒の後退に寄与。
ドル円は111円台前半でのレンジ取引が中心とみられるものの、上値期待がやや強まる展開か。
【本日の戦略】押し目買い
レンジ取引が続くが期待は上方向とみている。
ドル円は111円台前半のいいところで買いに回りたい。
110円80銭割れではいったんストップを意識。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません