2000億ドルの追加関税発動へ
忙しい人のサマリー
2000億ドルの追加関税発動へ
ドル高円高の動き、リスク警戒もドル自体は全面高
新興・資源国への影響が懸念されるところに
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【東京市場】休場
【ロンドン市場】週末の米紙報道がリスク警戒誘ったアジアの動きの調整。
週末に米紙WSJが米中通商摩擦問題について協議が開かれない可能性を報じたとのニュースが東京不在のアジア時間でのドル買い円買いを誘ったが、
その後ロンドン市場では調整が入っている。
ドル円は112円近辺での推移。
朝方111円85銭近辺まで下げたが値を戻している。
ユーロドルは序盤に1.1618近辺もこちらも値を戻す格好に。
【NY市場】米中貿易問題への懸念根強い
ドル売りが優勢な展開に。
IT関連株の売りなどが重石。
欧州通貨の買い戻しがロンドン市場に続いて優勢となりドルの重石に。
合意なきEU離脱への懸念が後退していることも欧州通貨高への動きに。
バルニエ首席交渉官がEU単一市場の整合性が維持されるのであれば、英国の合意は可能と発言したこともユーロ買いに。
もっとも、米中通商摩擦問題への警戒感が継続。ドル売りの動きにも警戒感。
【本日の見通し】円高ドル高
東京朝(現地時間17日)に米国が7月に暫定リストを公表していた中国からの輸入品約2000億ドル分の追加関税について、24日の発動が報じられたことで円高ドル高の動き。
産業界からの反対があったことや当初予定よりも発動が遅れたことで回避の可能性も期待されていたが結局の発動に警戒感。ただ、基本的には発動が基本路線だっただけに大きなサプライズとはなっていない。
米中通商摩擦問題が強まる中で基本的にはリスク警戒の円高とドル円以外でのドル高の流れが強まりそう。
ドル円の下げはドル高分で相殺されるが、クロス円は売りが強まる可能性。対中輸出の減少懸念で資源国、新興国の売りも意識されるところ。
【本日の戦略】クロス円の戻り売り
ドル高円高の流れでドル円はやりにくい。クロス円の戻り売りを意識もしくは豪ドルや新興国通貨でのドル買い。
欧州通貨はブレグジット交渉進展での独自の買いもあり、クロス円にしてもユーロ円やポンド円は避けたいところか。
今回の発動自体はクロス円の売り材料もある程度想定はされていただけに
クロス円ははある程度振幅を経ての下げとみている。
豪ドル円は80円台回復の場面での売りを意識したい。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません