ドル円一時113円14銭を付けるも、NY朝に調整
忙しい人のサマリー
ドル円一時113円14銭を付けるも、NY朝に調整
ポンドはCPIの弱さを受けて急落。利上げ期待がまだ継続で、その後買い戻しも
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【東京市場】ドル円は一時113円台に
前日のNY市場でドル高円安が進んだ後を受けての18日の東京市場。朝方、NY市場では付けきれなかった113円をつけて113円08銭近辺まで上昇も、そこからの買いが続かず。
いったんは調子絵の動きに112円90銭を割り込む場面も見られた。
午後に入って113円ちょうど近辺での揉み合い。午前のレンジを超える動きは見せず。
ユーロドルは午後に入って売りが強まる展開となった。1.1660台から1.1630台まで値を落とす展開に。ドル全面高基調が強まる中で、頭の重い展開に。ポンドドルも1.3120近辺から1.31台へ値を落とすなどの動きを見せている。
【ロンドン市場】ポンドはCPI受けて急落、ドル円は序盤上昇も失速
朝方は東京市場の流れをうけてドル高円安が優勢に。113円の節目をしっかりと超え、ユーロドルやポンドドルなどに対してもドル買いが進む中で、ドル円は113円10銭超えの動きを見せた。
しかし、113円台でのドル買いには慎重な姿勢がみられ、その後もみ合いに転じると、NY勢が入ってくる時間帯になってドル高の調整が強まり、113円割れに。
ポンドドルは注目の消費者物価指数が予想外に鈍い数字に。インフレターゲットの対象として注目度が高い総合の前年比は、前回から0.2ポイント上昇して2.6%となるという事前予想に対して、前回と変わらずの+2.4%にとどまる結果に。変動が不安定な部分が弱くなったのではなく、同コアの前年比が1年3か月ぶりに2.0%を割り込む1.9%まで低下したことが要因で、来月の利上げ期待に冷や水を浴びせる結果に。ポンドドルは1.3080台から1.3010近辺へ急落。その後は1.30台前半でもみ合った。ポンド円も発表前の147円80銭台から147円10銭近辺に。
【NY市場】ドル円に利益確定売り
朝方ドル円に利益確定売りが入り、ドル円は112円台に。
中国商務省が米国がWTOルールに反していると強く批判したことなどがきっかけも
新味のある話ではなく、調整のきっかけとなった形か。
1月以来の113円台も、押し目の少ない上昇に高値警戒感が出ていたとみられる。
ベージュブックでは通商問題への懸念が見られたが反応は鈍い。
ロンドンで下げたポンドは下げ渋りも。
1.30台維持で短期の買い戻しが入り、1.37台後半を回復する流れに。
【本日の見通し】ドル高基調継続へ
ドル円は113円台からいったん調整が入る展開となったが、押し目は限定的で流れはまだドル買い円売り方向。
新規材料にやや欠けるだけに、一気の上昇に警戒感が出ているが、買い意欲が残る中で、上を試す可能性は高い。
今日も目立った予定がなく、一気の上昇は難しいが、112円台後半で堅調な推移を続けると、113円台回復を狙う流れが強まりそう。
米中の通商問題への警戒感は継続。為替市場での反応が難しくなっているが、昨日の中国株式市場で、米国からの受託製造などの業態に強めの売りが出るなど、警戒の動きが強まる傾向にあり要注意。
【本日の戦略】押し目買いの流れ
昨日の113円台からの調整局面にみられるように、いったん調整が入ると早いだけに、突っ込んだ買いは避けたいところ。
もっとも、流れはまだ上方向で、下がったところでは買いが出る流れが継続している。
押し目を待って回に回りたい。
112円台半ば近くを買いたいが、そこまで押すかどうかは微妙か、早めの打診買いを入れてのじっくりした買い下がりも。
デイトレは早めの買いからの回転。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません