日経、5日線割れ
だいたい、売り一巡するのは、この10時から10時半の時間帯です。そこから23,700円台回復。
後場は、13時台まで23,700円台の高値水準を保っていたのですが、13時50分前後から急速に値を消し、14時10分には23,588円まで下落。
後場の売り一巡の時間帯は14時から14時半ですから、ちょうどここで、後場の安値であり、本日安値を叩いたことになります。
ここから大引けにかけはやや切り返し。
為替が、後場14時20分に111.17円まで下落しています。
セクターでは内需セクターが弱く、外需・景気敏感系が強いという展開でした。面白い現象です。円高気味なのに、内需が売られ、外需が買われているわけです。
とくにセクターで強さが目立ったのは、景気敏感系では機械株でした。セクター上昇ランキングでは、機械と並んで強かったのは鐵鋼なのですが、これは本日神戸製鋼が買われているので、特殊です。売上比率では、神戸製鋼は機械部門の収益が8%あり、ほかの鉄鋼株とはかなり違いがあります。これが強かったわけですから、やはり本日は、ダントツで、実質的には機械セクターが強かったと言っていいでしょう。典型的なシクリカル系の強い相場展開でした。
一方、ディフェンシブ系でも強いものがあるわけで、それがバイオだったわけです。
日経平均自体は、5日線割れですから、これで短期調整入りしたことになります。一方マザーズなど新興3市場はいずれも高値更新ですから、リスク選好の動きはまだ続いています。そういう意味では、日経平均やTOPIXの続落ですが、調整入りではなく、SQ後の週末のポジション整理の域を出ないと考えて良いでしょう。