【通貨別まとめと見通し】ユーロ円 地政学リスクを睨んだ戻り売り
【通貨別まとめと見通し】ユーロ円 地政学リスクを睨んだ戻り売り
先週から昨日までのまとめ
ユーロ円は、中東情勢を受けたリスク警戒の「円買い・ユーロ売り」の圧力が強まり、184円台後半から一時182円台前半まで大きく値を下げる展開となった。有事のドル買いによるユーロドルでのユーロ安ドル高もユーロ円の重石となった
値動きの推移:
週初(3/2)は184.50円付近と堅調な滑り出しを見せたが、3月3日に週次高値 184.69円 を付けた後に下落トレンドへ転換した。
3月4日にかけて急落し、週次安値となる 182.03円 を記録。
週後半から3月9日にかけては、182円台後半から183円台前半での「底固め」の動きに終始した。
テクニカル分析
第1レジスタンス: 183.60 - 183.65円(3/10戻り高値付近)
第2レジスタンス: 184.60 - 184.70円(先週高値圏)
第1サポート: 182.40 - 182.50円(直近押し安値)
第2サポート: 182.00円(心理的節目・先週安値付近)
RSI (14) 最新値は 約40.6。中立の50を下回っており、市場心理は依然として弱気寄りである。ただし、30以下の「売られすぎ」水準ではないため、下値余地と上値の重さが同居している状態といえる。
MACD MACDラインがシグナルラインを下回るデッドクロスが継続中である。ヒストグラムは縮小傾向にあるものの、明確な反転信号(ゴールデンクロス)には至っておらず、戻り売りが先行しやすい形状である。
トレンド: 先週の急落を経て、現在は 「短期的な下降トレンド内でのレンジ・調整局面」 にある。182.00円付近が強力なサポートとして機能しているが、本格的な上昇トレンドへの復帰には、戻り高値の突破が必須条件となる。
今週のポイント:
【メインシナリオ】地政学リスクを睨んだ戻り売り
想定レンジ: 182.50 - 184.00円
展開:イラン情勢の不透明感が続く中、積極的なユーロ買いは手控えられ、円が底堅く推移する。
183.60円付近までの戻りは試すものの、戻り売りに押され、182円台での推移がメインとなる。週次安値の182.03円を再び試す展開を予想する。
【対抗シナリオ】情勢悪化による182円割れ(円急騰)
想定レンジ:180.50 - 183.00円
イラン情勢が決定的に悪化(直接的な衝突等)した場合、あるいは日銀の政策修正に関する確定的報道が出た場合に発生する。
リスク回避の円買いが殺到し、182.00円のサポートを明確にブレイク。その場合、昨年12月以来の安値水準である181円台前半から180円台を目指す急落のリスクがある。
今週の主な予定と結果
ユーロ圏
03/13 19:00 鉱工業生産指数 (1月) 予想 0.5% 前回 -1.4% (前月比)
03/13 19:00 鉱工業生産指数 (1月) 予想 1.3% 前回 1.2% (前年比)
ドイツ
03/09 16:00 製造業新規受注 (1月) 結果 -11.1% 予想 -4.1% 前回 7.8% (前月比)
03/09 16:00 製造業新規受注 (1月) 結果 3.7% 予想 13.2% 前回 13.0% (前年比)
03/09 16:00 鉱工業生産指数 (1月) 結果 -0.5% 予想 1.0% 前回 -1.9% (前月比)
03/09 16:00 鉱工業生産指数 (1月) 結果 -1.2% 予想 -0.8% 前回 -0.6% (前年比)
03/10 16:00 貿易収支 (1月) 予想 157.0億ユーロ 前回 171.0億ユーロ
03/11 16:00 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 0.2% 前回 0.2% (前月比)
03/11 16:00 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 1.9% 前回 1.9% (前年比)
03/11 16:00 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 0.4% 前回 0.4% (調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
03/11 16:00 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 2.0% 前回 2.0% (調和消費者物価指数(HICP)・前年比)
03/13 未定 経常収支 (1月) 前回 161.0億ユーロ
03/13 16:00 卸売物価指数 (2月) 前回 0.9% (前月比)
03/13 16:00 卸売物価指数 (2月) 前回 1.2% (前年比)
フランス
03/10 16:45 貿易収支 (1月) 前回 -48.43億ユーロ
03/10 16:45 経常収支 (1月) 前回 -6.0億ユーロ
03/13 16:45 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 0.7% 前回 0.7% (前月比)
03/13 16:45 消費者物価指数(確報) (2月) 予想 1.0% 前回 1.0% (前年比)
執筆者 : MINKABU PRESS
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