ユーロドル、小幅ながらも買い戻し継続 ドイツ経済が最悪期を脱しつつあるとの指摘も=NY為替
きょうもユーロドルは小幅ながらも買い戻しの動きを継続しており、21日線が控える1.16ドル台半ば付近に上昇する場面も見られた。今週は重要イベントが盛りだくさんで様子見の雰囲気が強い。ECB理事会も30日木曜日に予定されているが、ECBはすでに利下げサイクルを終了させており、変化はないものと見られている。
ユーロ圏にとって気掛かりなのはインフレ以上に景気の先行きだが、本日は10月の独Ifo景況感指数が発表になり、前月の87.7から88.4へ上昇していた。これを受けてエコノミストからは、ドイツ経済は最悪期を脱しつつある可能性があるとの指摘が出ている。今回のIfoは先週発表のPMIの上昇と一致しており、今後数四半期にかけてドイツ経済が改善を示すとの見方と整合的だという。
最近のドイツ経済の実態を正確に把握するのは、様々なデータが入り混じっているため難しいが、ここ数カ月はすべての調査指標が改善しており、さらに財政刺激策の効果により、2026年にも追加的な上昇が見込まれるという。
EUR/USD 1.1640 EUR/JPY 178.23 EUR/GBP 0.8733
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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