ダウ平均は続伸 いまのところ混乱なく上昇トレンドを維持=米国株序盤
NY株式20日(NY時間12:07)(日本時間01:07)
ダウ平均 46571.04(+380.43 +0.82%)
ナスダック 22995.96(+315.99 +1.39%)
CME日経平均先物 49780(大証終比:+480 +0.96%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。先週は、米中貿易摩擦や米地銀の不良債権などがクローズアップされていたが、米株式市場はいまのところ混乱はなく、上昇トレンドを維持している。
そのような中で今週から本格化する決算に臨む。先週の大手銀の決算は良好な内容で、今回の決算は好スタートを切っている。市場はAI関連を含めて、高バリュエーションは認識しているものの、意外に楽観的に見ているようだ。
また、トランプ政権による関税緩和の報道が伝わっており、投資家心理を支えている。報道によると、トランプ大統領がここ数週間で相互関税の対象から数十品目を除外したほか、数百品目をさらに除外することを検討中だという。政権内では「国内で生産されていない製品でも関税を引き下げるべき」との意見が広がっているという。
また、引き続きFRBの動向は市場の注目点ではあるが、来週のFOMCでの追加利下げ期待が投資家心理を下支えしている。短期金融市場では年内2回の利下げを確実視している状況。先週の土曜日からFOMC委員は金融政策の発言を控えるブラックアウト期間に入っており、発言は伝わらないが、発表が遅れていた米消費者物価指数(CPI)が金曜日に発表予定で、利下げ期待を正当化できると見られているようだ。
ボーイング<BA>が上昇。737型機の月間の生産機数を42機に増産する計画について、米連邦航空局(FAA)から承認を獲得したと伝わった。
アップル<AAPL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の226ドルから315ドルに引き上げた。先週末によりも25%高い水準。アイフォーン需要の強さを評価。
コンタクトレンズなど眼科用医療機器のクーパー<COO>が上昇。アクティビスト(物言う株主)で知られるジャナ・パートナーズが参入と伝わった。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として報じた。ジャナが同社株を取得し、戦略的選択肢の検討を迫る計画だという。
バイオ医薬品のセルクイティー<CELC>が急伸。臨床試験(第3フェーズ)の患者登録が完了したと発表。同社は、PIK3CA遺伝子変異を有する乳がん患者の登録が完了し、新薬「ゲダトリシブ」を組み合わせた新しい治療法の臨床試験を完遂できる見通しになったとしている。
医療機器のホロジック<HOLX>が上昇。投資会社のブラックストーン<BX>とTPG<TPG>が同社買収に向けて、最終段階の交渉を進めていると伝わった。
ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を146ドルに設定した。
ボーイング<BA> 215.29(+2.35 +1.10%)
クーパー<COO> 75.25(+3.28 +4.56%)
セルクイティー<CELC> 74.17(+22.21 +42.74%)
ホロジック<HOLX> 71.68(+1.83 +2.62%)
ルルレモン<LULU> 175.73(+8.32 +4.97%)
アップル<AAPL> 264.07(+11.78 +4.67%)
マイクロソフト<MSFT> 517.05(+3.47 +0.68%)
アマゾン<AMZN> 214.94(+1.90 +0.89%)
アルファベットC<GOOG> 257.31(+3.52 +1.39%)
アルファベットA<GOOGL> 256.73(+3.43 +1.35%)
テスラ<TSLA> 445.85(+6.54 +1.49%)
エヌビディア<NVDA> 183.47(+0.25 +0.13%)
メタ<META> 729.41(+12.50 +1.74%)
AMD<AMD> 241.67(+8.59 +3.69%)
イーライリリー<LLY> 801.52(-1.32 -0.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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