円全面高、ドル円150円割れ 米中対立に米政府閉鎖、米地銀融資問題が新たな懸念材料に
円全面高、ドル円150円割れ 米中対立に米政府閉鎖、米地銀融資問題が新たな懸念材料に
リスク回避の円買いが広がっている。
ドル円は150円台を割り込んだ、日経平均は後場一段安、700円超下げている。米株は時間外でも下落、安全資産である金に買いが集中しており史上最高値をつけている。債券も上昇、米10年債利回りは3.94%台まで低下、米5年債利回りは1年ぶり低水準。香港株は大幅続落、上海株も下落。欧州株先物も下落して始まっている。
米中対立エスカレートが警戒されているほか、米政府閉鎖の長期化が懸念されている。さらに米地銀融資問題が新たな懸念材料に。米地銀2行が不正の疑いがある融資の問題を明らかにしたことで信用不安が強まっている、前日の米株式市場ではザイオンズ・バンコープなど地方銀行株が急落した。
10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外に縮小し、約半年ぶり水準に落ち込んだことも懸念されている。米政府再開とともに一斉に発表される経済データは景気減速を裏付ける内容となり、FRBが年内大幅利下げに踏み切るとの見方が浮上している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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