東京株式(大引け)=6円高、終盤値を消すも4日続伸し売買代金は高水準続く
7日の東京株式市場は、前場はリスク選好の地合いだったが、後場に入り半導体関連などに値を消す銘柄が多くなった。ただ、日経平均は小幅ながら高く引けている。
大引けの日経平均株価は前営業日比6円12銭高の4万7950円88銭と小幅ながら4日続伸。プライム市場の売買高概算は25億852万株、売買代金概算は6兆6084億円。値上がり銘柄数は800、対して値下がり銘柄数は747、変わらずは69銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米ハイテク株高や外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを受け、朝方は大きく買い優勢でスタートしたものの、その後は漸次利益確定売り圧力が上値を押さえる格好となった。前日に日経平均は高市新総裁誕生を好感し、2000円を超える大幅上昇をみせていたことで、目先スピード警戒感も拭えなかった。日経平均寄与度の高いハイテク系値がさ株が伸び悩んだことで、日経平均は取引終盤に小幅ながら下げに転じる場面もあったが、引け際の大口買いによってかろうじてプラス圏で着地した。ただ、値上がり銘柄数は800でプライム市場のほぼ5割を占めるにとどまった。売買代金については引け際に急増する形で6兆6000億円台と膨らみ、前日のレベルには届かなかったものの高水準だった。
個別では、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が上昇、売買代金上位のソフトバンクグループ<9984>やフジクラ<5803>も高い。IHI<7013>がしっかり、トヨタ自動車<7203>が頑強。住友不動産<8830>も値を上げた。Link-Uグループ<4446>はストップ高で値上がり率トップとなり、ネクステージ<3186>、サムコ<6387>も急騰した。フィックスターズ<3687>は活況高。日清紡ホールディングス<3105>、日本電波工業<6779>も買われた。
半面、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が売りに押され、JX金属<5016>も後場に入り利益確定売りを浴びた。川崎重工業<7012>が安く、キオクシアホールディングス<285A.T>が大きく水準を切り下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も冴えない。インターメスティック<262A.T>が急落、オイシックス・ラ・大地<3182>、アステリア<3853>なども大幅安に売り込まれた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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