東京株式(大引け)=124円高、円安基調と配当権利取り支えに最高値を連日更新
25日の東京株式市場は軟調な滑り出しとなるなかでも円安基調を支えに持ち直し、日経平均株価の終値は連日で最高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比124円62銭高の4万5754円93銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は19億2928万株、売買代金概算は5兆7636億円。値上がり銘柄数は1030、対して値下がり銘柄数は513、変わらずは74銘柄だった。
24日の米株式市場で主要株価3指数はそろって続落した。一方で、ドル円相場は1ドル=148円台後半と前日夕方に比べてドル高・円安に振れた。日本株に対して強弱材料が交錯するなかで、25日の日経平均はマイナス圏で推移する場面があったものの、円安基調が輸出関連株を下支えした。翌26日が9月末の配当権利付き最終売買日となることから、配当取りの動きも全体相場をサポートし、日経平均の上げ幅は一時200円に迫った。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、連日で最高値を更新。銅先物相場が急上昇したことを受け非鉄株の上げが目立った。一方、半導体関連の一角には利益確定目的の売りが出たほか、相場の高値警戒感もくすぶっており、日経平均は19日につけた取引時間中の最高値を手前に伸び悩んだ。プライム市場での値上がり銘柄数は全体の64%。東証グロース市場250指数は続落した。
個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>とソニーグループ<6758>が上場来高値を更新し、ディスコ<6146>と東京エレクトロン<8035>が頑強。サンリオ<8136>や東京電力ホールディングス<9501>が値を飛ばし、住友金属鉱山<5713>やJX金属<5016>が急伸。日本取引所グループ<8697>やリクルートホールディングス<6098>、イビデン<4062>が株価水準を切り上げ、高島屋<8233>や九州フィナンシャルグループ<7180>が堅調に推移し、ハピネット<7552>がストップ高となった。きょうプライム市場に新規上場したオリオンビール<409A.T>は公開価格850円の2.2倍となる1863円で初値を形成。終値は1950円だった。
半面、アドバンテスト<6857>やキオクシアホールディングス<285A.T>が値を下げ、中外製薬<4519>やテルモ<4543>、日本製鉄<5401>が軟調。川崎重工業<7012>が朝高後に軟化したほか、任天堂<7974>やSOMPOホールディングス<8630>が冴えない展開となり、朝日インテック<7747>やマンダム<4917>が下値を探った。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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