アジア株 上海株大幅続落、当局が株式投機抑制検討 バブル警戒 新規口座開設数166%急増
アジア株 上海株大幅続落、当局が株式投機抑制検討 バブル警戒 新規口座開設数166%急増
東京時間11:06現在
香港ハンセン指数 25258.80(-84.63 -0.33%)
中国上海総合指数 3775.92(-38.51 -1.03%)
台湾加権指数 24346.97(+246.67 +1.02%)
韓国総合株価指数 3200.19(+15.77 +0.50%)
豪ASX200指数 8813.90(+75.11 +0.86%)
アジア株はまちまち。
ナスダック反発を受け台湾株と韓国株は上昇、ハイテク関連が買われている。豪州株は反発。米中対立再激化や豪中銀の利下げ期待後退できのうは大幅下落した。約1カ月ぶり安値をつけたことから値ごろ感で買い戻されている。ハイテクや金融、消費財、生活必需品が上昇している。
豪中銀の利下げ時期が遅れる可能性がある。豪州の第2四半期GDPは予想以上の伸びを見せた。前年比+1.8%と予想の+1.6%を上回り2023年9月以来の大幅な伸びを記録した。さらに、ブロック豪中銀総裁が消費者の所得支出が増加し始めており、それが続けば金融緩和ペースを鈍化する可能性があると述べた。消費者心理の高まりが続けば、今後利下げはそれほど多くない可能性があるとしている。
香港株は上昇して始まったが上海株の下げを受けマイナス圏に転じている。上海株は大幅続落、1週間ぶり安値をつけている。コミュニケーションサービスやエネルギー、医療品、ハイテク、金融、素材など幅広い銘柄が下落している。中国当局が株式投機抑制措置を検討しているとの報道が懸念されている。米中対立再激化も引き続き懸念材料。
中国金融規制当局は8月から1兆2000億ドル規模に達している株価急騰に対する懸念を強めており、市場冷却するための措置を検討している。ブルームバーグが報じた。急激な値動きが個人投資家に多大な損失をもたらす可能性を懸念、投機的な取引を抑制するための選択肢を検討している。株価急上昇を受け投資家からの問い合わせが殺到、8月の新規口座開設数は前年同月比166%急増しているという。
中国市場ではAI関連を中心にハイテク株が連日上昇。上海総合指数は10年ぶり高値をつけ、CSI300指数は今年安値から20%以上も上昇しており、市場ではバブルが警戒されている。中国本土の取引総額は8月27日に3兆1000億元を超え、過去2番目の高水準を記録。中国版エヌビディアと呼ばれているカンブリコンは上場来高値を更新、株価が同社ファンダメンタルズから乖離するリスクを警告、投資家は大きなリスクに直面する可能性を警告している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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