ダウ平均は続伸 利下げ期待が株価サポート IT・ハイテク株は上げ一服=米国株序盤
NY株式13日(NY時間11:54)(日本時間00:54)
ダウ平均 44765.34(+306.73 +0.69%)
ナスダック 21695.51(+13.61 +0.06%)
CME日経平均先物 43150(大証終比:-220 -0.51%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は続伸している一方、IT・ハイテク株は上げが一服している。前日は最高値を更新していた。前日の米消費者物価指数(CPI)は、関税が警戒したほどインフレを押し上げていないとの安心感に繋がり、株式市場はポジティブな反応を示していた。9月FOMCでの利下げ期待も90%以上の確率で織り込んでいる。
また、ベッセント財務長官が「9月は0.50%ポイントの大幅利下げを実施すべき」と主張している。現段階で市場はそこまでは織り込んでいないが、その点については来週のワイオミング州ジャクソンホールで行われるFRBの年次総会が何らかのヒントになりそうだ。
ただ、株価は高バリュエーションで推移していることもあり、警鐘を鳴らす声も少なくない。「全員が楽観的になっているわけではない。8月初旬の季節的な買いが夏の株価上昇トレンドと誤解されている。労働市場や成長ストーリーへの懸念が市場で軽視されている」との警告も出ている。
AI向けクラウドサービスを手掛けるコアウィーブ<CRWV>が決算を受け反落。予想を下回る第3四半期の営業利益の見通しを示した。AI開発者からの需要に対応した投資継続が響いた。
ステーブルコイン発行のサークル・インターネット<CRCL>が4日ぶりに反落。前日は決算を受けて上昇したが、本日は同社と既存株主の保有株の売り出しが明らかとなった。
アパレルのカプリ<CPRI>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を30ドルに設定した。
地中海レストラン運営のカバ<CAVA>が決算を受け大幅安。レストラン既存店売上高が予想を下回ったほか、通期の同既存店売上高の見通しも下方修正した。第2四半期に顧客の外食支出が鈍化し、成長ペースが急減速した。
液化天然ガス(LNG)のベンチャー・グローバル<VG>が大幅続伸。前日は決算を受けて大幅高となっていたが、本日は、初の輸出プラントからのカーゴ販売を巡る係争でシェルに勝訴したことが材料視されている。
デジタル漫画の制作・発見プラットフォームを運営するウェブトゥーン・エンターテインメント<WBTN>が急騰。決算と同時にディズニー<DIS>との提携を発表した。
コアウィーブ<CRWV> 122.32(-26.43 -17.77%)
サークル<CRCL> 157.79(-5.42 -3.32%)
カプリ<CPRI> 21.29(+1.67 +8.51%)
カバ・グループ<CAVA> 70.50(-14.01 -16.57%)
ベンチャー・グローバル<VG> 13.21(+1.03 +8.46%)
ウェブトゥーン<WBTN> 17.43(+8.07 +86.22%)
アップル<AAPL> 233.07(+3.42 +1.49%)
マイクロソフト<MSFT> 527.85(-1.40 -0.26%)
アマゾン<AMZN> 223.59(+2.12 +0.96%)
アルファベットC<GOOG> 203.95(-0.21 -0.10%)
アルファベットA<GOOGL> 202.88(-0.47 -0.23%)
テスラ<TSLA> 340.74(-0.10 -0.03%)
エヌビディア<NVDA> 180.55(-2.61 -1.42%)
メタ<META> 784.33(-5.67 -0.72%)
AMD<AMD> 183.00(+8.05 +4.60%)
イーライリリー<LLY> 659.65(+20.22 +3.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。