ポンド、今後も英財政リスクが重しに=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドルの買い戻しが優勢となる中、ポンドドルは1.3735ドル台で推移している。ロンドン時間に1.37ドル台後半まで上昇していたものの、NY時間に入って一時1.37ドル台前半まで伸び悩んだ。
米政策の不透明感によるドル安を背景に、ポンドドルは21年10月以来の高値を更新していた。ポンドは底堅い値動きが続いているが、英財政問題が重しとなり、今後ポンドが下落するリスクもあるとの指摘がアナリストから出ている。
労働党政権が提案している福祉改革による歳出削減策は、与党内の反発を招いており、議会では数十人の労働党議員が改革案に反対票を投じる見通し。
同アナリストは、今後の歳出削減が実現しなければ、秋の予算で増税または追加の国債発行が必要になると指摘。どちらの選択肢もポンドに下押し圧力をかけると見られている。
GBP/USD 1.3736 GBP/JPY 197.48 EUR/GBP 0.8574
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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