FRBの独立性への懸念でドル圧迫=NY為替
本日も先週末に引き続きドル安は一服しているものの、積極的に買い戻そうという動きまでは見られていない。本日は月末期末でもあり、ポジション調整のドル買い戻しは出ているようだが、それを吸収している状況。
先週発表の第1四半期の米GDP確報値は改定値のマイナス0.2%からマイナス0.5%へと大きく下方修正されていたが、それでも米経済は依然として底堅い動きを見せている。それでもドルが軟調に大きな要因の1つは、FRBの独立性を巡る懸念だとの指摘が出ている。
先週は、トランプ大統領が来年5月で任期満了を迎えるパウエルFRB議長の後任を通常より早く指名する可能性があるとの観測報道が流れていた。これは「影のFRB議長」を誕生させ、現行のタカ派的な政策スタンスを牽制する意図があるとされている。
「FRBに対してこれほど直接的に影響力を行使しようとするトランプ政権の姿勢は、市場参加者には好ましく映らない」という。
USD/JPY 144.34 EUR/USD 1.1756 GBP/USD 1.3703
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。