続伸、ロシアやイランを巡るリスクを意識=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=63.41(+0.89 +1.42%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。ロシアやイランを巡る警戒感の高まりが相場を押し上げた。ロシアとウクライナを支援する北大西洋条約機構(NATO)の衝突が激化するなど、米国がウクライナ停戦の仲介役から手を引く可能性が高まっている。最近のトランプ米大統領の発言には、ロシアのプーチン大統領に対する批判が目立つ。米国とイランの核開発協議については、イラン国内でのウラン濃縮を巡る主張の隔たりが解決できないと見られていることが懸念要因。米国がイランに低濃縮ウランの製造を認めるなら合意への道は開けるが、イランのウラン濃縮停止だけでなく、核施設の解体を求めているイスラエルは納得せず、イラン攻撃を開始するリスクがある。
時間外取引の7月限は買い優勢で始まったものの、上値が重く、62.40ドルまでマイナス転換した。ただ、マイナス圏での推移は続かず、通常取引の開始を控えて再び強含み。通常取引が始まると63.89ドルまで上げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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