【本日の見通し】ドル円はしっかりの展開か
【本日の見通し】ドル円はしっかりの展開か
ドル円は昨日の流れを受けてしっかりの展開が見込まれる。トランプ関税への警戒感がやや後退。ミランCEA(大統領経済諮問委員会)委員長は今後数週間以内に複数の貿易合意がなされるとの見通しを示している。こうした動きが一時のドル安基調からの調整を誘っている。対EU関税の7月までの延期以降流れが変わったという印象。
一方、円に関してはやや警戒感が出ている。先週の20年債入札の歴史的不調を受けて注目された40年債入札は不調もサプライズというほどではなかったが、海外勢を中心に警戒感が生じているとみられ、円売りがやや優勢。
こうした状況が今日も続くと、ドル円は145円台にしっかり乗せての展開になる可能性がある。
ただ、今日21時半に予定されている米第1四半期GDP改定値には要注意。速報時点で予想外のマイナス成長となり、ドル売りを誘った同指標。速報発表後の米指標をみると、3月の貿易収支が予想以上の赤字となるなど、速報よりも弱い状況が一部で見られる。在庫など不確定要素があるものの速報から下方修正が目立つようだと一転してドル売りとなる可能性がある。
ユーロドルは1.13を割り込む動き、米、英の利下げ期待が後退する中、来週の利下げがほぼ確実視され、その後も利下げ継続見込みのあるユーロが重くなってきている。
ユーロ円はドル円次第の面が大きい。円売りの流れもあり、ドル円次第では164円台トライがありそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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