ドル円、147円台に上げ一服 米CPIは予想下回る=NY為替序盤
きょうの為替市場は前日のドル買いが一服しており、ドル円も147円台に値を落としている。しかし、利益確定売りを強める動きまでは見られず、下値の底堅さは維持してる状況。
先ほど4月の米消費者物価指数(CPI)が公表され、予想を下回る内容となった。ただ、短期金融市場での年内の利下げは2回の見通しで変わらず。消費のモメンタム低下が観測されている中、企業は1-3月の関税前に仕入れた在庫が尽きるまでコスト転嫁を先送りしている可能性があり、今回のCPIはトランプ関税の影響がまだ十分に出ていないとの見方も出ている。
週末の米中貿易協議の予想外の進展で、市場はリスク選好のムードを高めている。さすがに本日は一服感が出ているものの、ドル円は下値での買い意欲が復活しているようだ。エコノミストからは景気後退のシナリオを撤回する動きも出ている状況。
ドル円は150円台回復を試す態勢にはあるようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
13日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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