アジア株 米中関税バトルで上昇続かない公算大 習近平がトランプに屈することはあり得ない
アジア株 米中関税バトルで上昇続かない公算大 習近平がトランプに屈することはあり得ない
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 20639.58(+375.09 +1.85%)
中国上海総合指数 3216.41(+29.60 +0.93%)
台湾加権指数 19011.07(+1619.31 +9.31%)
韓国総合株価指数 2424.11(+130.41 +5.69%)
豪ASX200指数 7704.00(+329.05 +4.46%)
インドSENSEX30種 73847.15(休場)
アジア株は急騰。トランプが相互関税(中国除く)を90日間一時停止したことを受け、過度な懸念が緩和している。ただ、あくまで「一時休戦」の状態に過ぎず90日後どうなっているかは不明だ。景気後退に陥ることは回避できたとしても景気減速は免れないだろう。
日本時間13時1分に中国は84%の対米報復関税を発動し、米国は125%の対中関税を発動した。トランプは中国に対する関税はこれ以上は引き上げることは考えられないとしているが、中国はさらなる報復を視野に入れている。習近平がトランプに屈することはあり得ないのだ。
中国政府はきょう臨時の会合を開催し追加の支援策と株価安定策を協議するもよう。これより前にトランプ対中関税に合わせて「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドが株価安定の取り組み強化を開始した。そのほか、米企業6社を「信頼できない企業」リストに追加し、軍民両用物品の輸出禁止リストに12社を追加した。中国は欧州などの国との関係強化を進め米国への依存度低減を狙うほか、重要な希土類鉱物の供給停止も検討する可能性があるとの声も聞かれる。
トランプの「一時休戦」受けた米株急騰と中国市場安定化期待でアジア株は急騰している。ただ、上昇は続かないだろう。世界2大経済国の対立は世界全体に影響を及ぼす。
台湾株は9%超上昇、過去最大の上昇率を記録。TSMCがストップ高。

執筆者 : MINKABU PRESS
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