ポンド、英中銀が利下げに慎重姿勢維持なら上昇の可能性も=NY為替
きょうのポンドドルは買い戻しが優勢となっており、1.30ドルをうかがう展開も見せていた。本日の21日線が1.2890ドル付近に来ているが、その水準でサポートされており、今年に入ってからの上昇トレンドは維持されている。ただ、1.30ドル台に入ると売りオーダーも観測されている。
英中銀が利下げに慎重姿勢を維持する限り、最新の英インフレ指標はポンドを支えるとの指摘が出ている。前日の2月の英消費者物価指数(CPI)は予想よりも若干低かった。しかし、コアインフレは前年比3.5%で、英中銀の目標である2%を依然として大幅に上回っており、サービスインフレも5.0%と依然として高水準にある。
この状況では、英中銀はスタンス変更の前にインフレ緩和のさらなる証拠を必要とする可能性が高いという。そのため、年内に実施される利下げはあと2回に留まると見ているようだ。段階的な利下げのアプローチは、ポンドをある程度下支えするはずで、年内は主要通貨のほとんどに対して優位に立つと見ているという。
GBP/USD 1.2955 GBP/JPY 195.72 EUR/GBP 0.8332
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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