東京株式(大引け)=286円高、関税への警戒感緩和で欧米株高に追随
6日の東京株式市場はリスク選好の地合いで日経平均株価は3万7000円台後半で頑強な値動きとなった。前日の欧米株高で投資家心理が改善した。
大引けの日経平均株価は前営業日比286円69銭高の3万7704円93銭と続伸。プライム市場の売買高概算は19億3048万株、売買代金概算は4兆9126億円。値上がり銘柄数は1291、対して値下がり銘柄数は319、変わらずは28銘柄だった。
きょうの東京市場は、終始買いが優勢だった。日経平均は朝方買い一巡後に上げ幅を急速に縮小する場面があったが、その後は再びバランスを取り戻し、3万7700円台を軸にもみ合う展開となった。前日は欧州株市場で独DAXが大幅高で切り返したのをはじめ、総じて強い動きを示し、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく上値を伸ばした。トランプ米政権が前の日に発動したカナダとメキシコに対する関税について、自動車を対象に1カ月の適用除外とする方針を示し、これを好感する買いが流入した。東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。ただ、為替が円高方向に振れていることは警戒され、上値はやや重かった。個別では半導体関連が売られたものの、防衛関連株が買われ全体相場を押し上げる格好に。値上がり銘柄数は1300近くに及び全体のほぼ8割を占めた。
個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が大きく買われ最高値更新、売買代金2位の川崎重工業<7012>、同3位のIHI<7013>など防衛関連株が活況高となった。このほか、日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>などが堅調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も高い。日本製鋼所<5631>が値上がり率トップとなり、サンケン電気<6707>はストップ高に買われた。DMG森精機<6141>、マキタ<6586>、シンフォニア テクノロジー<6507>なども値を飛ばした。
半面、ディスコ<6146>が安く、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も値を下げた。キーエンス<6861>も軟調。泉州電業<9824>、SHIFT<3697>が急落したほか、チヨダ<8185>、TSIホールディングス<3608>が大幅安。三菱倉庫<9301>、杏林製薬<4569>なども大きく水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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